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未来を信じる生産者とともに、今年も。

2015/01/06
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未来を信じる生産者とともに、今年も。

老農が言いました。
「どんな冷害に遭っても、爆弾が降りてきた戦時中でも、米づくりは止めなかった。
だから放射能が降っても止めるわけにはいかない」と。

福島県二本松市の有機農家、菅野正寿さんから届いた年賀状。
再生・復興にかける執念が伝わってくる。
故郷を見捨てず、大地への信頼を失わず、深く覚悟した農の営み。
この執念にこそ、希望が潜んでいる。
僕も、菅野さんの言葉を受け止めることから、
今年の一歩を始めたいと思う。

皆様。
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様にとって良い一年になりますことを祈念します。

20150106

さて、年賀状ではもう一本ご紹介を。
群馬県高崎市(旧榛名町)のゆあさ農園・湯浅直樹さんから、
昨年さらに太陽光パネルを増設したとの報告。
「屋根いっぱいの太陽光発電、一般家庭10軒分の電力」を達成したと。
「湯浅太陽光発電所 所長」なる肩書までつくってる。
井戸を掘って水を自給し、自給電力で車まで走らせる自立農民。
本業の梅では有機農産物と有機加工食品の認証を同時に取得した。
しかし販売は徐々にしか回復してこない。。。

いくつもの山の向こう、遠く200km以上も先の原発の事故によって、
シイタケ栽培は崩壊し、自慢の梅も売れなくなった。
東電からは賠償の打ち切りが宣告されている。
湯浅さんの内に溜め込んだ悔しさは、どれほどなんだろう。
僕にできたことと言えば、賠償請求のお手伝いと、
梅の販売回復を願ってちょこちょことPRしたくらい。
これも悔しい。

 

原発はそれ自体が不経済なものであるばかりか、
永遠と言っていいほどの期間、子孫に負債を残し続ける。
事故がなくても、である。
しかも最後の隔離場所は未だ定まらない。
今は高レベルの汚染物が増えてないことを幸いとすべきだろう、
フクイチは別として。
今も福島第1には日々数百トンの地下水が建屋に流れ込み、
汚染水となって溜まり続けている。

何度も繰り返すけど、再稼働なんてもはやあり得ない。
たかがあと10年程度しか持たない時代遅れの怪物に、
いったいどんなメリットを期待しているのか。
限定された「地元」という地域に落ちる色んな名目のお金も、税金だろう。
すべての国民に物申す権利があることを、付け加えておきたい。

 

あ~あ、今年も怒りから始めてしまったか。
でもやっぱ、忘れちゃならんと思うのである。
未曽有の大惨事のあと、胸が引き裂かれそうになりながら
必死で語り合った、あの時の思いと未来の姿を。

自戒を込めて2015年をスタートさせたい。
未来を信じ続ける生産者がいる限り、僕も諦めない。
彼らとともに、一歩々々前に進んでいこうと思う。

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