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10月のプレイバック(前半戦)

2019/10/30
  • あんしんはしんどい日記
  • 脱原発・自然エネルギー
10月のプレイバック(前半戦)

10月が嵐のように、いや文字通り嵐をはさんで
走り去っていった。
これも伝えたい、あれも書きたいと、ただ思うだけで書く間もなく
次への対処に追われる、まるで弱小ラグビー部のような展開・・・
(と言いつつ夜はけっこう飲んじゃったけど)。

もうザクッと記録しておくしかないか。。。

加藤克三さん。
前回のブログにコメントいただきながら、お返事できずにすみませんでした。
読んでいただいていたことに感謝します。
森林ジャーナリストの田中淳夫さんが書かれた『絶望の林業』は、
もう読まれましたか。色々と考えさせられます。
今度じっくり森のことについてお話したいですね。

では順番にプレイバックを。

 

10月5日(土)、熱海駅にて
大和川酒造店会長・佐藤彌右衛門さん他2名を迎える。
いや、ここでの肩書は会津電力㈱会長とすべきか。

合流されたのは、
生活クラブ生協神奈川の専務理事・半澤彰浩さんと、
大地を守る会の会員・鬼弦千枝子さん。
翌日の『おだやかな革命』上映会に参加するためというより、
ヤエモンさんと一杯やるのがお目当て、である。
こうはっきり書いても二人は否定しないね、その通りでしょ。

函南町丹那の拠点「酪農王国オラッチェ」を案内し、
夜は函南自慢の “ 温(ぬる)湯の名湯 ” にご一泊いただく。

オラッチェ売店前で記念の一枚。

宿では静岡の銘酒に伊豆の猪(しし)肉などを用意した。
喜んでいただけたのは良かったけど、
彌右衛門さんは温湯に浸かり過ぎてドザエモン状態に陥る。
いや失礼。ただ寝てただけだけど、でも翌日はちょっと
変調をきたしたようだった。

翌10月6日(日)、午前中はご一行を沼津港にご案内。

この日は「さんま祭り」の開催日とあって駐車場はどこも混雑状態。
焼き始めたばかりのサンマにはすでに長蛇の列が並んでいて、
あっさり「パスしよ」となる。
お店の行列には並ぶことができない種族の我々・・・

そして午後は本番。
沼津・プラサヴェルデにて『おだやかな革命』上映会。
生活クラブ生協静岡とフルーツバスケットの共催だけど、
10以上の会社・団体が協賛してくれて、
僕にとってこれは新たなネットワーク作りにもなった。

いろんな所にポスターも貼ってもらった。

ご協賛いただいた皆様、有り難うございました。

「大地を守る会」時代、しかも若い頃の、
運動も事業も混然一体となっていた昔を思い出して、
少し若返ったような気がしないでもない。
運動も商売も「足」が大事である。

 

上映会では、残念ながら来場者目標は達せられなかったけど、
来た方には何がしかの力を持ち帰ってもらえたことと思う。
おだやかな革命に向かって-

大震災に原発事故という、
言い尽くせない経験の後、電力会社を起こして
突っ走ってきた佐藤彌右衛門さんのお話。

福島と静岡では、経験した重さに落差がある。
一朝一夕に思いが届くことはないかもしれない。
しかし、記憶を語り続け、一人でも多くの方と共有し、
未来への希望を広げていくことが大切である。

夜は懇親会でまた一杯。
少々お疲れ気味となった彌右衛門さんだったが、
翌7日(月)の朝には体調も回復し、
熱海のMOA美術館をご案内した。

彌右衛門さんは市民電力運動の旗手、だけではない顔を持っている。
地元・喜多方では文化・芸術活動も実践しているのだ。
原発事故で全村避難となった飯舘(いいたて)村の復興計画では、
全国各地の芸術祭の火付け役となった北川フラムさんを
招くことも計画している。
文化を育むことが地域を豊かにさせることを知る、
昔の「大旦那」気質(かたぎ)を持った篤志家なのである。
出張先でも美術館や史跡を見て回ったりしている。

「一人でゆっくり観て回りたい」と午前中いっぱい館内を歩かれた
彌右衛門さん。当地ではどんな収穫があったでしょうか。

施設内の茶屋で蕎麦を食べ、熱海駅まで送る。
最後は「沼津の魚を送ってくれ」の指示を残して、ご機嫌で帰られた。
2月の約束を果たせた気分になって安堵する。
また少し人脈も広がって、春から準備した僕の上映会ベントは、
こんな形で終了となった。

 

さて芸術と言えば、、、10月の話題は愛知トリエンナーレか。
ずっと気にしつつ、ついに行けなかった。
特に、中止から再開と転回した『表現の不自由展・その後』。
観てないので作品への評価はできないとして、
事の推移を追いながら、腑に落ちない思いというか、
イライラ感が募った芸術祭の顛末だった。

残り続けている僕の疑問は、こんな感じ。
アーティストたちによる中止への抗議は
主催者に向けるべきものだったんだろうか、あの状態で。
また現代アートをまったく理解できない市長にしても、
展示に圧力をかける前に、もっと悪質かつ醜悪、犯罪ですらある行為に対して
何もコメントしないのはなぜなんだろう?

アーティストも政治家も、賛成派も反対派も、ジャーナリズムも、
まずは
「テロ予告や脅迫行為はゼッタイに許されない・許さない」の一点において、
強烈な共同声明を出すくらいのことをしてほしかった、
と思うのである。
今の政治は「批評の自由」というものを、本当に腹の底から恐れている。
それがよく分かった事件だったと思う。

すみません、横道にそれてしまいました。
ま、これも10月のプレイバックとしてお許しを。

 

上映会のあとは、これから始めるという新しい店舗のお手伝いを2件、
しかも同時並行で慌ただしく進めていたところで
台風19号の直撃となった。

以下、次回に。

10月23日の出がけ、ドアを開ければ
冠雪した富士山が目に飛び込んできた。

秋の短い年になるでしょうか。
皆さま、どうぞご自愛ください。

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