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自然乳酸菌から新しい可能性が広がる、か・・

2014/10/31
  • 日々日々フルーツバスケット
自然乳酸菌から新しい可能性が広がる、か・・

僕がFB(フルーツバスケット)に赴任したことで、
丹那までやって来てくれた方が何人かいる。
その一人が COBO(こうぼ)株式会社の植田夏雄さんだ。
「ウエダ家」の名でご存知の方も多いかと思う。

植田さんとは、特段に深い付き合いがあったわけではない。
僕の中では、伝統野菜・在来品種を会員登録制で販売している
「とくたろうさん」(現在の「日本むかし野菜」)企画の
パンフレットを作ってくれたデザイナーで、
10年くらい前から「菌」の世界に一家でとり憑かれて
「ウエダ家の いきている米グルト(mygurt)」なるものを開発した
ユニークなお取引先という程度の認識だったのだが、
数年前におきたま興農舎(山形県高畠町)の忘年会で席を隣り合わせ、
「菌の世界」でひとしきり盛り上がったのが、
互いをちゃんと認知し合った最初かと思う。
ただあの時は、僕は植田さんの語る「菌」を正しく理解できず、
「発酵」と読み替えて会話していたのだけど。。。

 

さて、植田さんはこちらからの「FBに移籍します」の案内に
すぐさま反応してくれて、
「まったく新しいコンセプトでの加工食品を一緒に開発したい」
との提案が送られてきたのだった。
加工品開発を考えていた植田さんと、加工会社に移った戎谷。
両者のタイミングが木霊のように符合した感じだった。

こういう縁は大事にしなければならない。
僕も「ぜひお会いしたい」と応えた。
これは面白いことになるかも、という予感のもとに。

「ウエダ家」の方々が最初に来られたのが7月18日。
続いて9月11日、そして昨日(10月30日)が3回目の来社となった。
その間、僕も同じ数だけCOBOさんのオフィスにお邪魔している。

この写真は2回目の来丹、いや “ 来国 ” 時に撮ったもの。

COBOさん来国

左から、夏雄さん、遊さん、亜弥(あみ)さん、好(よしみ)さん。
この菌に魅せられた家族が開発して、特許申請まで漕ぎつけたのが、
乳酸菌と酵母が共生する菌の集合体である
「自然発酵 ロイコノストック乳酸菌EPS」なるもの。
この菌をもとにした新たな加工品開発の検討が始まったのである。
COBOさんや、COBOさんが主宰する講座の生徒さんたちによる
手づくりのものとは違った、まとまった量の製品化への挑戦。
しかも素材は大地を守る会の生産者のもので-

EPSの力については、いずれしっかり解説するとして
(COBOさんの知的特許財でもあるし・・)、
昨日はこの間の試作品を試食しながら、
いよいよ本格的な製造に向けての話し合いへと進んできた。

セミドライの柿とぶどう、
全粒粉をEPSの種菌で発酵させた「乳酸菌バー」。
COBO試作品1

無加糖のりんごジャム。
COBO試作品2

「自然乳酸菌EPS」の特徴や生種の扱い方について
説明する遊さんと好さん。
COBOプレゼン1

添加物を一切使わない工場、良質な地下水、
それらがCOBOさんが求めていた条件だった。
基本的な設備も、まあだいたい揃っている。

COBOプレゼン2

今までの加工技術の常識とはまるで異なる素材に、
FB製造スタッフも興味とやる気と不安を入り混ぜながら、
でも「いけるんじゃないか」という感触は得たようだった。

COBO × FB のコラボレーションから生まれる、
新しい食の提案。
たとえば、“ 健康になるスィーツ ” の誕生、みたいな。

これからまだ試行錯誤は続くことだろうが、
後戻りはもうできなくなってきた。
形にするという決意を込めて、ここにアップしておきたい。

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