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『風土 ㏌ FOOD』と「郷酒」の金賞

2017/09/11
  • 生産者・産地情報
  • 米プロジェクト21
『風土 ㏌ FOOD』と「郷酒」の金賞

越後妻有のレポートをしつこく続けている間に、
専門委員会「米プロジェクト21」(以下、米プロ)
の別動隊からは、
同じ日(8/5)に須賀川(福島県)で開催された
『風土 in FOOD』の楽しい様子も送られてきていた。

大地を守る会の「備蓄米」で長年のお付き合いとなる
ジェイラップ(伊藤俊彦代表/米の生産団体は「稲田稲作研究会」)
主催による、地元の人たちを招いてのお祭り。
始めたのはあの年、2011年の秋だった。

「とにかく地域を元気にしたい」
「俺たちは負けてないことを、全国に伝えるんだ」
という伊藤さんたちの強い思いが
全面に出たイベントである。

今年でもう7回目。
今や須賀川市長始め地元のお歴々が勢ぞろいするような、
立派な地域イベントに成長した。
去年は自民党の小泉進次郎氏まで現れて
(前日に慌ててプログラムを修正していた)、
別な意味で騒々しい場面もあったが、
今年はそういうハプニング的なことはなく、
和やかに行われたようだ。

伊藤俊彦・大輔親子(写真前列中央)
を囲む米プロ・メンバーたち。

初参加のメンバーからは、
「たんに生産者と消費者という関係でなく、
ともに創り上げ、震災を乗り越えてきた
強い信頼関係が伝わってきた・・・」
という嬉しい感想も届いた。

会社が統合しても、この関係は揺らぐことはない。
信念をもって、前に進んでいきましょう。
伊藤さん、お世話になりました。来年は必ず行きます。

 

米プロがらみでの報告を、もう一本。

大地を守る会オリジナル日本酒「種蒔人」(たねまきびと)
の蔵元、大和川酒造店(福島県喜多方市)が
今年の「全国新酒鑑評会」で見事、
7年連続の金賞を受賞した。
そこで8月18日(金)、東京・有楽町で
受賞を祝うパーティが開かれた。

「受賞記念」とは言わず、
「郷酒(さとざけ)を楽しむ会」と銘打っての宴席。

多くの蔵が金賞を獲るために、
酒造好適米「山田錦」を西の産地から仕入れるのが多い中
(山田錦は兵庫県生まれ、晩生のため東北で作るのは難しい)、
地元会津の米しか使わないを信条とする “地酒屋”
大和川酒造が自社田で育てた、
東北の「山田錦」が原料である。
僕が大和川に出入りし始めた頃(1993年から)、
「雪の中で稲刈りやったよ」と聞かされたりしていた。
今はどうか知らないけど、当時は紛れもなく
「山田錦栽培、北限の地」だった。
その会津産山田錦で金賞を受賞したのが、あの年、
2011年のこと。
以来7年連続金賞という栄誉である。

米と水(飯豊山系の伏流水)と杜氏の技。
地元の風土が融合して醸された酒を、
大和川酒造店会長・佐藤彌右衛門は
「郷酒(さとざけ)」と呼んだ。
「郷酒で(金賞を)獲ってやる」と挑み続けたところに、
彌右衛門の矜持がある。

1993年、「俺たちの酒を造ろう」と、
伊藤俊彦(当時はまだ農協マン)と企んで、
選んだ蔵元が大和川酒造店だった。
福島に酒蔵あまたある中で、
二人の意見が一発で一致した瞬間を、
僕は一生忘れることはない。

そうして飲む、金賞の郷酒。
遅れて会場に着いたので、挽回とばかりに飲む。
何人もの懐かしい顔ぶれに会い、
自分まで郷に帰ってきたような気分に浸る。

撮った写真は2枚だけ。
解散前の一枚。

もう一枚は、この方。
映画「日本と再生」の監督、逆襲弁護士・河合弘之さん。
ご機嫌だね。
右は、出版社コモンズ代表の大江正章さん。

ヤエモンさんのたたかいは、
郷酒でてっぺん奪って終わりではない。
次は電力革命である。
役者も揃ってきているし、この勢いで、いきましょう。

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