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エビちゃん日記

2017/06/26
  • 脱原発・自然エネルギー
日本と再生

世界はもう、自然エネルギーで動いている!

6月25日(日)、
大地を守る会の専門委員会「大地・原発とめよう会」主催による
映画『日本と再生』の上映会が開かれた。
場所も池袋(豊島区生活産業プラザ「ECOとしま」)とあって、
都合よく参加することができた。

受付での大地スタッフとの会話。
「函南から来られたんですか?」
「いや、函南に帰る途中だよ」
この週末は埼玉の自宅に帰っていたので、
戻る途中ではあるけど、いつの間にか
どっちにも「帰る」と言ってしまうようになった。
どうも紛らわしいな。。。
埼玉には「帰る」、函南には「戻る」と言うようにしようか、
いや、気持ちはもうどっちも「帰る」なんだよね・・・
なんて考えながら席に着く。

この映画。
“逆襲弁護士” 河合弘之さん監督による
『日本と原発』『日本と原発 4年後』に続く
3作目の作品である。
サブタイトルは「光と風のギガワット作戦」。
前2作で原発がいかにダメなものかを描いた河合さんが、
「じゃあこれからのエネルギーは?」
の疑問に対する答えを出したものだ。
「再生」には、再生可能エネルギーと “日本を再生させる”
の思いがかけられている。

映画を観て、改めて実感する。
冒頭の言葉は誇張ではない。
ドイツ、アメリカ、デンマーク、中国・・・
世界は本当に自然エネルギーで動き出している。
チラシのコピーにある通り、
「メインストリームはすでに原発でも化石燃料でもない現実」
が見事に描き出されていた。

しかもこの映画では、
ただ世界の現実を見て回るだけでなく、
日本でよく語られるいくつかのデマも論破している。
「自然ネルギーはコストが高い」
「天気まかせで不安定」
「ドイツはフランスの原発から電気を買いながら脱原発を進めている」
原発推進派が頼りとする論点だが、
笑いまで取りながら解説する場面は小気味よい。
何より、誰でもが「使える」分かりやすさがイイ。

 

今回の上映会では、
映画を企画・監修した飯田哲也さんが、
講演に駆けつけてくれた。
過去の拙ブログでも何度かご登場いただいた
自然エネルギーの第1人者だ。

飯田さんはこの映画の取材先へのアポ取りから
チケット・通訳・ホテル・レンタカー等々の手配、
さらには現地のドライバーまでこなしたそうだ。
しかも各国の高官からペンタゴンまで-

短い講演ではあったが、
飯田さんからも世界の変化が、
それも大激変している様が語られた。
太陽光も風力も、どんどん「安く」なっている。
日本だけが取り残されていっている。。。

 

映画に登場する、外国のエリートたちのセリフが
羨ましく聞こえる。
「自治体が良い手本であれば、市民はついてきてくれる」(ドイツ)
「インドでは原発に熱意はなく、公的圧力もありません」
「中国政府の意向は、福島事故から学ぶべきということです」
「原発には支援も資金提供もしません」(世界銀行)
「日本の地熱資源は原発30基分もポテンシャルを持っています」
(アイスランドのエネルギー庁長官)

アメリカの陸海空軍の各エネルギー環境安全補佐官のセリフはこう。
「最もエネルギーを消費する空軍がリーダーシップを発揮する」
「我々はエネルギー革命の始まりにいる」
「エネルギー節約が人命を守る」

暴言・失言吐きまくる品格なき日本の政治家や
経済界のお偉方に、ぜひ観てほしい映画だ。

希望を見れば見るほど、この国の状況が悲しくなる。
ガラパゴスならまだいい。
もっと悲惨な未来を想像してしまうのが怖い。

いや、悲観で終わるのはやめよう。
日本でも希望は生まれ、広がっているのだ。
飯田さんは呼びかける。

それでも、自然エネルギーのうねりは、
地方から着実に育ちつつあります。
しかも、どこも女性が輝いている。
独占企業とパワーエリートに握られている現実の壁は
まだ高く厳しいけれども、このアクションは楽しい。
楽しくエネルギー革命を進めましょう。

詳しくは映画を観てほしい。

別れ際、飯田さんと約束してしまった。
今度、函南で。
やりましょう、是非!

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