ウィルチェアー(車いす)ラグビーから

公開日: : 最終更新日:2017/07/01 あんしんはしんどい日記, オイシックス

総会月間に、もうひとつ追加。
6月20日、
オイシックス(株)の株主総会に出席した。

会場は品川区大井町の「きゅりあん」大ホール。
150人くらいの参加だったか。
上場会社だけに、一般投資家から「配当出せ!」みたいな
声が上がったりするのかと、好奇心混じりで臨んだけど、
荒れることはなく、全体的に好意的な基調で進んだ。
(株)大地を守る会と違うのは、
男性(投資家?)の質問者が多かったことと、
事業展開についての質問が主だったところか。
アマゾンの戦略に対する見解が求められたり、
ヤマト運輸の事態にどう対応するのか、
大地を守る会とのシナジー効果の具体性について、等々。
高島さんは実に上手に回答されていた。

質疑を終えた後は、藤田・高島両代表が、
野菜作りの名人から提供された土を鉢に盛って、
パワーケールの苗を植えるというパフォーマンスがあった。
名人とは埼玉・川越の吉沢重造さんである。

オイシックスは10月の統合に先駆けて、7月1日付で
社名を「オイシックスドット大地株式会社」に変更することが承認された。
誕生する『Oisix.daichi(株)』が掲げる企業理念
これからの食卓、これからの畑
を形にしていく新しい苗が、
土づくり50年の歴史の上に植えられたワケだ。

社名のプレートを掲げる二人。
(プレートが反射して読めませんが・・・)

もはや後戻りはできない。
日本を変えるソーシャル・ビジネスのモデルを創り上げる、
その使命を引き受ける覚悟を持った会社の誕生、と
勝手に宣言させてほしい。
かつて大地を守る会が掲げた「オーガニック革命」という
ミッションが、たしかに引き継がれたことも合わせて。
だって、あの土を抱いて来ちゃったんだからね。
忘れないようにしよう。

 

ところで、オイシックスさんも
様々なCSR(企業の社会的責任)活動に取り組んでおられる。
その一つに参加してみたので、ちょっと前の話だけど、
ここで紹介しておきたい。

5月28日(日)。
千葉ポートアリーナで開催された
「ウィルチェアー(車いす)ラグビー」の国際大会。

オイシックスさんはこの競技を応援していて、
試合後に体育館の床を掃除するボランティアをやっているのである。
聞けば、車いす競技は床を傷めるとかの理由で、
貸してくれる施設が少ないらしい。
そこで競技を終えた後、支援者たちで床を拭くのだとか。

実は一ヶ月前のお誘いに参加表明したのだが、
仕事の都合でドタキャンしてしまった。
今回は、汚名挽回もあって、頑張って参加した。
それに車いす競技では唯一、
タックル(ぶつかり合い)が認められている種目とあって、
その迫力も感じてみたかった。

 

会場に行ってみて、
けっこうたくさんの企業が協賛しているのを知る。

それでもこの競技を知る人はまだ少ない。
やっぱマスコミも、もっと障がい者スポーツを取り上げるべきだね。
裏方の話なんかも含めて。
そこにはいろんなドラマがあるはずだ。
今回も、昨年のリオでのパラリンピックでメダルを獲得した
3チーム(金:オーストラリア、銀:米国、銅:日本)の
総当たりの大会だったのだが、全国紙では見かけなかった。

さて、日本Vs.オーストラリア戦から観戦する。
ガイドブックも参照しながら
観ているうちに少しずつルールが分かってきて、
面白くなってくる。

ルールの解説は連盟のHPを見ていただくとして、
何枚かの写真で、雰囲気を感じとってくれると嬉しい。
下手な写真で恐縮ですが。

けっこう激しくぶつかり合って、その音もガツン!と
会場全体に響く。
タイヤも度々パンクしては交換が行われる。

1チームは12人で、コートに出るのは4人。
障がいの程度でポイントが定められ、
4名の合計点で8点以内で編成しなければならない。
それによって障がいの重い選手にも出場機会が生まれる。
軽い選手を増やして勝負に出ようとすれば、
最も重い選手を起用しなければならなくなる。
点差や残り時間、相手との攻守を計算しながら
選手を交替させ、フォーメーションが変化する。

3チームの中に女性が一人いた。
日本チームの倉橋香依選手。

この激しい競技を選び、
鍛えた男性に臆せず向かっていくガッツを引き出す
力の源泉は何だろう。。。
スポーツライターよ、出でよ。

試合終了後、ファンに手を振り、
スクラムを組む選手たち。

休憩時間を利用して、
ファン向けにウィルチェアー体験もあった。
どうしようか、、ためらったのが失敗だった。
申し込みに行ったら、もう一杯で締め切られていた。

大会の決勝戦は、日本Vs.アメリカ。

取られたら取り返す一進一退で、
最後まで1点差の攻防戦が繰り広げられた。

倒れたらゲームは止められ、
スタッフが起こす。

結果は1点差でアメリカの勝利。
もう写真など撮ってる場合ではなく、
応援に声を出した。

試合後、握手を交わす選手たち。

3年後のパラリンピックも、
この3チームのたたかいになるとの予想である。
メダルを目指すアスリートたちの、
相手よりも自分との闘いが続くのだろう。
かなりグッとくる競技だった。

終了後、床を磨かねばと
体育館用シューズを出そうとしていたら、
こういう国際大会では必要ないのだそうだ。
ちょっと拍子抜け・・・

そうか。
各チームがふだんの練習や試合を組もうとする度に
施設と交渉し、帰る前にはきれいに掃除して帰るのだ。
合言葉はおそらく、
「来た時よりも美しく!」だろう。
もう一度。
スポーツライターよ、出でよ。

 

帰りながら思う。
一般企業のCSRは、企業の余力を使っての協賛とか
職員のボランティア力の発揮による社会貢献活動
のような形が多い。
しかし僕らがやってきた大地を守る会のCSRって、
組織の生命線(生きざま)から生まれた運動の延長で、
むしろCSV(共通価値の創造)に近い。

両社の若者たちによるシナジー・パワーが
CS何とかの定義分けを越えた、
新しい地平を拓くことを期待したい。
それは出来るような気がする。
あの土の上に育つパワーケールが、新しい言葉を産むのだ。

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