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『日本と原発 4年後』

2016/03/27
  • 脱原発・自然エネルギー
『日本と原発 4年後』

昨日は東京・代々木公園で行なわれた
『原発のない未来へ! 3.26全国大集会』に出る決意でいたのだが、
諸般の事情があって東京に向かえなかった。

報道では3万5千人の人が集まったとのこと(主催者発表)。
たくさんの人たちと一緒に声を上げたかったのだが、残念・・・

罪滅ぼしというワケではないけれど、
ちょっと前の3月5日(土)、
静岡県三島市で『日本と原発 4年後』の上映会があったので、
その報告をしておこうかと思う。

「日本と原発 4年後」ポスター

これは2014年に制作・自主公開された
『日本と原発 私たちは原発で幸せですか?』
の改訂版となる。
前作をベースに、新たな情報や
原発の是非をめぐる論点の検証が加えられている。
監督は同じ河合弘之弁護士。
音楽は前作に続き、
河合弁護士の友人である新垣隆(にいがき・たかし)さんが担当した。

三島市民文化会館のホールで開催された上映会には、
その新垣隆さんがゲストに招かれ、
上映後にピアノ演奏とトークが行なわれた。

20160305『日本と原発4年後』上映会

会館の入口に建てられた看板には
「あの “ 新垣隆 ” が三島に来る!」とある。

「あの~」の意味はお分かりだろうか。
新垣隆といえば、現代音楽の世界では著名なアーティストだが、
一般的にはむしろ、あの、聴覚障害を持ちながら「交響曲第1番《HIROSHIMA》」
を作曲して脚光を浴びた佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏の
ゴーストライターとして有名になった方である。

映画のポスター以上に「新垣隆」の名前が強調されているところに、
主催者の秘かなねらいが隠れ見える・・(ここは笑ってほしい)。
その効果なのかどうかはよく分からないけど、
いやいや、三島の人たちの原発への関心の高さである。
会場はほぼ満杯になった。
スゴイじゃないかあ、三島!!

20160305『日本と原発4年後』上映会②

映画では、福島第1原発の事故とはなんだったのかを
解き明かしてくれる。
そして、原発の再稼働が進められている今、
原発推進派の論点を一つ一つ検証しては、論破していく。
原発を考える上で、必見の労作に仕上がっている。
ぜひ観てほしい。

そして音楽を担当した新垣隆さん。
初めて生(ナマ)で見たが、実に物腰の低い、
実直な方であった。
例の事件で学校(桐朋学園大学)に辞表を出した際には
「辞めさせないで」と署名運動が起きた、というのも頷ける。

「原発の問題に目をそむけてはいけないと思い、引き受けました」
「不安や絶望だけでなく、希望も盛り込んだ曲にしたいと・・」
と静かに語る新垣さん。
最後に一曲、司会者からの求めに応じて、
即興で「富士山」をテーマに演奏するサービス精神に、
会場から大きな拍手が湧いた。

会場ロビーでは、
3月26日の代々木での大集会に向けて、
三島から貸切バスを出して参加するとのことで、
参加者募集の案内も出されていた。
何人くらい集まったんだろう。

脱原発社会を実現しても廃棄物は隔離し続けなければならない。
その時間は10万年。
危険以外何も生み出さないもののために、である。
「この扉はゼッタイに開けてはならない」
と10万年言い伝える扉を、
僕らは今からつくらなければならない。

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