大地を守る会40周年&丹那牛乳60周年

公開日: : 最終更新日:2015/12/29 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ, 大地を守る会

11月の残りレポート。

11月19日(木)。
千葉・幕張で大地を守る会の
「第16回全国加工食品製造者会議」が開催された。
今回の講演は、
「食品表示法で義務化された栄養成分表示について」。
講師はイカリ消毒㈱CLT研究所の武部方貴子さん。

今年の4月に食品表示法が施行され、
機能性やアレルギー・一括表示など
様々な表示ルールが変更された。
なかでもややこしいのが栄養成分表示である。
消費者は製品すべて同じ成分量だと思うのが
当たり前なのかもしれないけれど、
実際は原料による個体差があり、また
季節によって、生産地・畑によって異なってくる。
一回の分析で事足りるわけではない。
多くは日本標準食品成分表などの公的データ・ベースをもとに
計算値をはじき出す方法がとられると思われるが、
製品1単位の重量に換算し直す際には、
いくつかの落とし穴がある。
これがけっこうあなどれない。
練習問題なんかやらされちゃったりして。

表示ひとつとっても、新たな勉強が必要になっている。
このテーマはいずれ詳述しないといけないか。

 

翌20日(金)は、東京プリンスホテル・鳳凰の間。
「創立40周年 大地を守る感謝の集い」。

14時から第1部の記念セレモニーが始まる。
まずは(株)大地を守る会代表・藤田さんの挨拶。
40年の重みをかみしめながら、次の時代への決意を語る。
すでに会場は満杯に近く、参加人数は700人を超した。
懐かしい顔に出合うたびに、感謝の気持ちが募ってくる。
何とかここまで来たけれど、まだまだだよね・・・
そんな感慨を抱きながら。

20151120大地40周年➀

元総務省事務次官・ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長、
嶋津昭氏の来賓挨拶に続いて、
記念講演は、東京都市大学教授・幸せ経済社会研究所所長の枝廣淳子さん。
タイトルは、
『~40年後の地球と世界と私たちが期待する「大地を守る会」に向けて~』。

20151120大地40周年⑤

農薬・化学肥料の開発によって
人類はたまさか食糧増産と飢餓からの解放という希望を抱いたけれども、
地球は持続不可能な状況へと突き進んでいっている。
日本では 2.2%の一次産業者が 97.8%の人口を支えている。
しかも 2.2%のうちの 72%は 60歳以上である。

枝廣さんは、大地を守る会40年に寄せて、
「レジリエンス」という言葉を贈ってくれた。
回復力、再起力、弾力性といった意味らしい。
外部からの衝撃や影響に対してどれだけ持ちこたえられるか-
「40年後の大地を守る会へ、
レジリエンスを高める取り組みを期待します。」

第2部は立食形式での記念パーティ。

20151120大地40周年②

乾杯の音頭は女優の木内みどりさんがとった。
最大の功労者、加藤登紀子さんも壇上に立ち、
木内さんよりも目立って、さすが、仕切ったって感じ。

20151120大地40周年③

たくさんの人に支えられ、
大地を守る会はシアワセな団体だと、つくづく思う。
問題はこれからだとも言えるけど。
まったく終わんないね、このたたかいは。

35周年に寄せてくれた宇根豊さんのメッセージが蘇ってくる。
「この時代に大地を守る会が存在することは、希望である。」
この期待に応え続けなければならない。

いろんな人と会話しているうちに、
壇上で誰がどんなスピーチしたのか聞けなくて、
気がつけば登紀子さんの歌でもう締めとなっていた。

20151120大地40周年④

あとは2次会で、さらに語り合う。
せっかくの機会なのに
ご挨拶もできなかった生産者・消費者の方々には、
失礼いたしました。本当にごめんなさい。

 

3日後の23日は、三島のホテル「ブケ東海三島」で
「『丹那牛乳』創業60周年記念式典 感謝の集い」に出席。

20151123丹那牛乳60周年➀

60年と言っても、それは
函南東部農協が設立されてからの話で、
丹那盆地における酪農の歴史は130年におよぶ。
こちらもまた苦難の歴史があった。
今や「丹那牛乳」は
押しも押されもせぬ静岡ブラントのひとつである。
丹那牛乳と大地を守る会の関係については、
大地を守る会のホームページで連載する「ヒストリー」でも
4話にわたって書いたので、読んでいただけると嬉しい。

函南町長はじめ議員さんやJA関係者の来賓挨拶だけでなく、
丹那牛乳を支え続けてきた販売店の方々への感謝状が贈呈された。

20151123丹那牛乳60周年②

記念パーティでは、
函南町に縁のあるピアノ奏者・桑生美千佳さんと
チェロ奏者・玉川克さんの演奏もあった。

20151123丹那牛乳60周年③

しかしいろんな方との挨拶や会話で落ち着いて聞けない。
やっぱこういう場でクラシックを用意するのは、奏者に失礼な気もしたが・・

 

いやはや、イベント続きの11月だった。
しかし我がフルーツバスケットの勝負のイベントは12月である。
疲れている場合ではない。

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