仕事持参で里帰り

公開日: : 最終更新日:2015/08/31 生産者・産地情報, 雑記その他

8月13日から18日まで夏休みを頂戴し、
郷里(四国・徳島)に帰ってきた。
といっても徳島県には取引先が2社あり、
それぞれに所用もあって、立ち寄らせていただくことにした。
一社は有機のソースやトマト加工品では圧倒的シェアを誇る
光食品(株)さん。
もう一社はダム建設反対運動から生まれた農産加工会社、
(株)きとうむらさん。

相手先の場所を考えると車で行くしかない。
埼玉の自宅から出発して、延べ1600kmを超えるドライブとなった。
なんとな~く体がだるい休日明け。

最初に立ち寄ったのは、光食品さん。
最新の充填機の設置工事中だった。
お盆休み中に機械の入れ替えをすませる計画で、
島田光雅社長はじめ何人かが休み返上で出社されていた。

20150814光食品

有機JAS対応で、行き届いた衛生管理もさることながら、
3.11以前から自然エネルギーに取り組んできたその姿勢は、
我がフルーツバスケットが常に目標とする加工メーカーである。

徳島弁も織り交ぜながら、
いくつか打ち合わせをさせていただき、工場を後にする。
自慢の奥様(池田高校野球部、故・蔦文也元監督のお嬢さん)
も会社におられ、ご家族の写真をいただく絶好機だったのに、
撮るのを忘れて帰ってしまった。
サヨナラのチャンスに見逃し三振みたいな、
アーッしまったー!って感じ。

 

さて、我が郷里といえば、
何年たっても変わらない風景。
時計が止まったような錯覚すら覚える。

201508帰郷①

まるで限界漁村。
消滅町村の筆頭クラスに数えられてしまうのもムベなるかな・・・
隣の町では若者たちによる起業が話題になっているのだが、
こちらはそんな気配もなく、
ひたすら高齢化が進むばかりである。
資源は目の前に広がっているのに。。。

201508帰郷⑤

墓参りに行けば、引っ越ししたお墓が増えている。
あるいは荒れてしまった墓も。
寂しい限りである。

201508帰郷②

こちらは無縁仏の墓。

201508帰郷③

海で亡くなった女性だろうか。

201508帰郷④

静かに寂びれてゆくこの漁村に、
もしも帰ってくることがあるならば、
最後のご奉公をしてみたい、という思いは
今も残滓のように残っている。

上(あるいは横)からの地域活性化には罠も潜んでいる。
地元の手で地元学を拓く、そんな手伝いができるならば・・・
浜に立って、ひょっこりひょうたん島みたいな無人島を見るたびに、
腹の中で何かがくすぶっている自分に気づかされるのだった。

 

仏さんへの供養を済ませ、
阿波踊りの狂らんも去った17日。
今度はひたすら四国山中へと入っていく。
秘境の、さらに奥まで分け入った先に、
平家の落人が身を隠したと言われる
柚子の里・木頭村(現在は那賀町)がある。

20150817木頭村①

ここで今回、託された一つのミッションがあった。
その話を次回に。

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