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新人、湘南ゴールドに挑む

2015/04/09
  • 日々日々フルーツバスケット
新人、湘南ゴールドに挑む

4月に入って早々から出歩いてたけど、
会社ではプチなリフレッシュも試みている。
事務所の曲がっていたブラインドをロールスクリーンに替え、
玄関の看板(表札)を新調した。

20150409看板

些細なことのようで、でも
けっこう大事なことだと思っている。

4月1日には18歳の新人・渡邉七海さんが入社した。
いくつかの手続きやレクチャーをすませ、
いきなり現場に入ってもらい、日報の提出が指示される。

4月1日(水)、キウイジャムの製造。
4月2日(木)、湘南ゴールド(柑橘類)の搾汁。
4月3日(金)、イチゴのかき氷シロップの製造。
そして今週は緑茶、ぶどう、みかん、みぞれ・・・と
かき氷シロップの製造が続いた。

まずは見ながら、次に機械の扱いを教えられ、
順番に手ほどきを受けていく。
こんな感想が日報にある。

毎日が違う作業なので、あっという間に週が終わってしまいました。
1日1日が充実していて、
日に日に変わる製品を作ることに楽しさを覚えました。
全然何もわからない私を芦澤さんやパートさんは
1からきちんと教えてくれて、本当に助かっています。
分からないままではいけないのでどんどん覚えて
どんどん頼ってもらえるような存在になれたらよいです。
疲れたという思いはありません。
むしろ色々教えてもらえて嬉しいし、楽しいです。

初々しく、いいね。
まるで校長センセーになったような気分。
いい学校にしたい、とセンセーも思うよ。
中途半端な不良教師でも、素直になれる時があるもので。

日報にあった「湘南ゴールド」は、
まだ見たことない人も多いのではないだろうか。
神奈川県の農業技術センターが12年かけて開発した柑橘。

20150409湘南ゴールド

「黄金柑(おうごんかん)」という名で知る人ぞ知る
ゴールデンオレンジと今村温州の交配品種。
スダチくらいの大きさの黄金柑に比べひと回り大きく
(それでも小さい)、皮はレモン色で実はオレンジ。
華やかな香りと糖度の高さが売りの注目選手で、
神奈川県はこれをメジャーにしようと力を入れているのだが、
隔年結果(一年ごとに豊作・不作を繰り返す)が激しいようで、
なかなか作りづらいと聞いている。

売り出すにあたっての戦略の一つは、
新しい加工品など兄弟製品をつくることである。
それが豊作対応にもなる。

果汁にして保存することで命をつなげ、
用途も広げることができる(=付加価値をつけられる)。
生産物を生かし、生産者の経営を支えるためにこそ
「加工」という世界があるワケだけど、
多くの加工メーカーは厳しい価格圧力の中で、
輸入の安い原料を選択せざるを得なくなっている。
日本の「食」はまるで、
堀を埋められていってる大阪城のようなものだ。

湘南ゴールドのジュースが、
神奈川の柑橘農家と加工者たちを元気にできるなら、
僕らもやり甲斐があるというもので、
年に一度のキウイジャムと湘南ゴールド搾汁に
いきなり向き合わされた新人には、
シアワセなスタートダッシュだ、と言っておこう。

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