時代は変わったんです! -藻谷ブシ、静岡で炸裂

公開日: : 最終更新日:2015/02/01 脱原発・自然エネルギー

1月19日(月)は静岡市まで出かけ、
静岡県地球温暖化防止活動推進センター主催による
温暖化防止研修会「地球の自然エネルギー活用と温暖化防止を考える」
に参加した。
また研修会後には「全国ご当地エネルギー協会」の幹事会も
開かれるということで招集があり、
幹事の藤田さん(㈱大地を守る会社長)の代理出席(正確には代理の代理)
という任も受けての静岡入りとなった。
同じ静岡県内といっても、函南からみれば静岡駅は
東京に行くのと同じくらいの感覚である。
静岡は広い。

会場は、静岡駅から歩いて10分弱にある
静岡県男女共同参画センター「あざれあ」6階大ホール。

開会の挨拶があり、
静岡県地球温暖化防止活動推進センター の活動紹介のあと、
2本の講演が続いた。
最初は、日本総合研究所主席研究員である藻谷(もたに)浩介さん。
2012年度から2年続いた農水省の「日本食文化ナビ活用推進検討会」で
ご一緒させていただいたことがあるが、
著書『デフレの正体』『里山資本主義』がベストセラーになって、
今や年間400もの講演をこなすという、実に忙しい方である。

20150125藻谷講演➀

藻谷さんの話は、
震災直後の岩手県陸前高田の写真を紹介することから始まった。

一切合切が津波に洗われてしまった悲惨な光景を見せながら、
それでも市民の93%の方が助かったのは、
いくつかの幸運が重なったからだという。
地震から津波まで45分の時間があったこと、干潮時であったことなど。
これが仮に静岡市で発生していたなら、津波は5分で到達する。
それが満潮時で、しかも低気圧が来ていたら、、、
そして温暖化の影響に、海面上昇の問題があることを忘れてはいけない。
静岡の方々、どうか他人事と思わず、肝に銘じて考えてほしい。

これは陸前高田市の隣(内陸部の北)、
住田町に新しく建てられた町役場の写真。

20150125藻谷講演⑤

これまであった鉄筋コンクリートの役場は形は残っているのだが、
使えない状態になってしまった。
そこで建て直したのがご覧のとおり、
町内産の杉を70%まで使った完全木造建築である。
施工は地元の大工さんたち(デザインは大手ゼネコンらしいが)、
建築費は鉄筋の6割で収まった。
二重窓を施して燃料代も節約し、電気代は3分の1になった。
地元にお金が落ち、視察まで来るようになった(さらにお金が落ちる)。

木はちゃんと付け替えていけば1000年持つ。
今では燃えない木材の加工技術も進んでいる。
集成材CLTはコンクリート並みの強度を誇り、
火災に遭っても1時間は燃えない。
すでにヨーロッパでは9階建てのCLTビルが建てられている。
世界に冠たる木造建築技術を誇った日本が、
ここでも遅れていってる。。。

 

さて皆さん、と藻谷ブシが乗ってくる。
2012年、日本がまだ超円高だった年、
11兆円の貿易赤字を出した相手がある。
どこの国でしょうか。

それはアメリカでも中国でもない。中東諸国です。
安倍内閣になって、さらに対中東赤字は史上最高に膨らんだ。
(今は一時的にオイルが安くなっているけれども。)
私たちはいったい誰にお金を払っているのでしょうか。

次の赤字国は豪州。買っているのは石炭とウラン。
続いてインドネシア、マレーシアから石油や天然ガス。
対アメリカでは大幅な黒字で、
中国や韓国も日本にとっては大事なお客様になっているのを、
バッシングしている人たちは分かってるんでしょうか。

20150125藻谷講演⑥

つまるところ、米国やアジアに機械を売っては中東に支払っている、
というのが日本の今の姿である。
どうしたらいいのか。
答えは、省エネ、そして自然エネルギー。もはや常識です。

温暖化防止には原発だ、という人たちがまだ少なからずいる。
しかしウランはあと数10年分しかない。
しかも一回使うと10万年、触っちゃいけないものに変わってしまう。
危険以外に何も生み出さないものを
数千世代も管理し続けなければならない厄介者になる。
(コストは計算不能、まさに永遠の負の遺産である。)
100年後も、1000年後も、ずっとあるものを使って
どうするかを考えましょう。

実際に数字を見ても、震災後で化石燃料の輸入量は増えてない。
(ここでは実際の量を見る。金額は相場で変動するので。)
それは省エネのおかげである。
(省エネによってお金が貯まっていく。)
要するに、日本はエネルギー代を払い過ぎなのである。

現実の姿を見ないで感覚で喋る専門家が多すぎる。
そういう人を私は、
SY(数字を読まない)、GM(現場を見ない)、KY(空気しか読まない)
と呼んでいます。
《エビ注・・・そのへんは『デフレの正体-経済は「人口の波」で動く』(角川新書)
  を是非お読みください。》

グラフはもう一つの特徴をとらえている。
対フランス、イタリア、スイスが赤字になっている。
これは何だ。
ワイン、スパゲッティ、オリーブオイル、高級時計・・・
きちんと手をかけたブランド技術で高く売って儲けている。
これらは油や電気をあまり喰わない、CO2排出の少ない技術でもある。
日本は油と食品の輸入で赤字になっている。
この世はハイテク技術だけではない。

すでに世の中ひっくり返ってる。
時代は変わったんです!

 

え~、2000字を越えてしまったので
スミマセン、今日はこの辺で。

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