未来を信じる生産者とともに、今年も。

公開日: : 最終更新日:2015/04/28 あんしんはしんどい日記, 生産者・産地情報, 震災復興

老農が言いました。
「どんな冷害に遭っても、爆弾が降りてきた戦時中でも、米づくりは止めなかった。
だから放射能が降っても止めるわけにはいかない」と。

福島県二本松市の有機農家、菅野正寿さんから届いた年賀状。
再生・復興にかける執念が伝わってくる。
故郷を見捨てず、大地への信頼を失わず、深く覚悟した農の営み。
この執念にこそ、希望が潜んでいる。
僕も、菅野さんの言葉を受け止めることから、
今年の一歩を始めたいと思う。

皆様。
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様にとって良い一年になりますことを祈念します。

20150106

さて、年賀状ではもう一本ご紹介を。
群馬県高崎市(旧榛名町)のゆあさ農園・湯浅直樹さんから、
昨年さらに太陽光パネルを増設したとの報告。
「屋根いっぱいの太陽光発電、一般家庭10軒分の電力」を達成したと。
「湯浅太陽光発電所 所長」なる肩書までつくってる。
井戸を掘って水を自給し、自給電力で車まで走らせる自立農民。
本業の梅では有機農産物と有機加工食品の認証を同時に取得した。
しかし販売は徐々にしか回復してこない。。。

いくつもの山の向こう、遠く200km以上も先の原発の事故によって、
シイタケ栽培は崩壊し、自慢の梅も売れなくなった。
東電からは賠償の打ち切りが宣告されている。
湯浅さんの内に溜め込んだ悔しさは、どれほどなんだろう。
僕にできたことと言えば、賠償請求のお手伝いと、
梅の販売回復を願ってちょこちょことPRしたくらい。
これも悔しい。

 

原発はそれ自体が不経済なものであるばかりか、
永遠と言っていいほどの期間、子孫に負債を残し続ける。
事故がなくても、である。
しかも最後の隔離場所は未だ定まらない。
今は高レベルの汚染物が増えてないことを幸いとすべきだろう、
フクイチは別として。
今も福島第1には日々数百トンの地下水が建屋に流れ込み、
汚染水となって溜まり続けている。

何度も繰り返すけど、再稼働なんてもはやあり得ない。
たかがあと10年程度しか持たない時代遅れの怪物に、
いったいどんなメリットを期待しているのか。
限定された「地元」という地域に落ちる色んな名目のお金も、税金だろう。
すべての国民に物申す権利があることを、付け加えておきたい。

 

あ~あ、今年も怒りから始めてしまったか。
でもやっぱ、忘れちゃならんと思うのである。
未曽有の大惨事のあと、胸が引き裂かれそうになりながら
必死で語り合った、あの時の思いと未来の姿を。

自戒を込めて2015年をスタートさせたい。
未来を信じ続ける生産者がいる限り、僕も諦めない。
彼らとともに、一歩々々前に進んでいこうと思う。

チャペルとパラグライダー

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