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浅田ファームさんと『里のゆず』

2022/01/15
  • あんしんはしんどい日記
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浅田ファームさんと『里のゆず』

さて、正月明けの3連休。
のん気に北条家ゆかりの地を回ったりしながらも、
仕事を忘れることは、けっしてない。
これはもう長年の持病のようなもんで。

10日(月・祝)、修善寺まで足を延ばしたついでに、
伊豆市湯ヶ島の自然農法家・浅田藤二(とうじ)さんを訪ねた。

浅田さんについては、ちょうど1年前に紹介させていただいた。
一昨年からちょくちょくとお邪魔しては、
今後のプランなど、話し合ったりしている。

ご自宅の裏には、「荒原(あらはら)の棚田」と称する棚田が広がる。
「日本棚田百景」にも選ばれた美しい棚田である。
彼は自然農法(本人は「炭素循環農法」と呼んでいる)によって、
この棚田を守っている。
浅田ファーム、ご自慢の風景だ。

 

浅田さんは、伊豆市の市議会議員でもある。

伊豆市役所(合併前は湯ヶ島町役場)に勤めていたが、
農産物で地域ブランドを作り町を活性化させたいと、
役所勤めを辞めて、実家の農業を継いだ。
そして一昨年の市議会議員選挙に立候補して、
見事!トップ当選を果たしたのである。

有機農業とか自然農法とか宣(のたま)うと、
煙たがれたり警戒されたり、あるいは相手にされない時代が
長く続いたけれど、オーガニックは今や、
地球の危機を救う “ 切り札 ” のひとつとして、
世界じゅうに伝播しつつある。

米価が下落し続ける中でも、浅田さんの米は高い。
しかしそれでも浅田さんの自然農法米には予約が殺到し、
供給が追いつかないほどだ。

しかも浅田さんは、地域の農地を守りたいと、
耕作放棄された山の傾斜部に、新たにレモンの木を植えたり、
「天城柚柑(あまぎゆこう)」という柑橘を増やしたりしている。

そんな浅田さんの思いが、
市民に強く支持されたんだろうと思う。

 

その「天城柚柑」。


(写真手前。後ろはユズ。2020年12月30日の日記から)

いわゆる「ユコウ(柚香)」(ユズとダイダイの自然交配種)とは違う。
浅田説では、天城にわずかに残された、柑橘の原種の一つらしい。
浅田さんは “ 幻の柑橘 ” と言う。
浅田家には樹齢100年(くらい)というこの古木が一本残っていて、
ここから株を増やしていっている。

昨年、浅田さんからこの柚柑でジャムを作ってくれないかと頼まれ、
試作まで進めた。
今年の秋には実現させる計画である。

 

また酪農王国ともタイアップして
ユズを使った産品開発にも取り組み、
このほど完成したのがユズのジュース、名づけて『里のゆず』。

いま、酪農王国オラッチェの売店で、
先行販売中です。

どうか売れてほしい・・・祈るような気持ちでスマホをかざす。
お客さんが振り向いてくれるのも期待しながら。。。

浅田さんもあちこち宣伝して回ってくれているようだ。
議員になっても、いや選ばれたからこそか、
本当に町のために走り回っている。

 

山羊と散歩する浅田藤二さん。

忙しいなかでの「癒しのひと時」、でしょうか。

 

実は浅田さんからは、「夏みかん」を何とかできないか、
とも頼まれた。
どの農家にも植えられている「夏みかん」が、
今は放ったらかされている。
「少しでもお金に変えてあげられたら‥‥と思うんですよね」
と、木をじっと見つめるのである。

僕はこういうまなざしに、弱い。

しかし話を持って帰れば、
社内の反応は厳しい。

皮を剝くのがタイヘンだと言う。
「いやぁ、できないっスよ」で片づけられた。

去年から始めた竹の活用(メンマ開発)もそうだけど、
未利用資源は豊富にある。
しかし、どれもこれも、手ごわいものばかりだ。

まあ、簡単に商品化できるものなら、もうできているワケだ。

若い頃に歌った労働歌(団結がんばろう!)の一節、
じゃないけれど-

たたかいはここから、である。

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