「歴史」の中に在ることを、忘れずにいたい。

公開日: : 最終更新日:2022/01/01 雑記その他

「2021年の10の疑問と怒り、あるいは驚き」
続き。

第5位‥‥マシーン色の「みどり」戦略で有機農業の拡大とは?
     今年5月に農水省が発表した「みどりの農業システム戦略」。
     2050年までに有機農業の面積を全農地の25%
     (100万ha、現在は0.5%)に増やすという
     超野心的な政策発表だったが、中身を見ると、
     ドローンやAI技術、除草ロボットの活用など
     いわゆる「スマート農業」で推進するという発想である。
     「有機農業」とは何なのか。
     どういう思想のもとに広がってきたものなのか、そして
     なぜ化学農薬や化学肥料を削減しなければならないのかは
     語られておらず、総花的に各種の技術対策を並べた、
     哲学なき「産業政策」と言わざるを得ない。
     世界の流れに乗ったつもりなのだろうが、実現できるとは思えない。
     ただ「有機を拡大」するという決意表明には敬意を表して、
     引き続き大いに議論していこうじゃないか。

第4位‥‥コロナ対策への疑問は尽きず、来年へ-
     昨年の頭から始まった新型コロナウィルスの感染拡大に対する、
     これまでの対策には数々の疑問が残ったままである。
     オリ・パラ開催への影響を恐れたとしか思えない昨春から始まって、
     今年のオチは、残ったアベノマスクが8200万枚、
     今年度末までにかかるその保管費用が約6億円、という数字である。
     そしてずっと思ってきたことは、「ムダ削減」の掛け声のもとで
     保健所体制を縮小させてきた
     これまでの行政への根本的反省が見えないことだ。
     今も政府は目の前の敵しか見ていない、そう思えてならない。
     このウィルスが収束した後に、どのような歴史的総括がされるのか、
     注視し続けたい。

第3位‥‥「処理水」という名の「汚染水」、流す前になぜ元栓を締めないのか?
     福島第一原発の「汚染水」(とあえて言わせてもらう)海洋放出問題。
     流す・流さないの議論の前に「地下水の流入を止める」のが先決だろう。
     でなかったら汚染される水の放出はいつまでも、長く続くことになる。
     「止めてから言え!」-僕の疑問はこの一言に尽きる。
     原発政策に言いたいことはいくつもあるが、
     今年はこの一点にしておきたい。
     この汚染水論争にいろんなことが象徴されていると思うのである。

第2位‥‥広がり続ける「格差社会」。
     このテーマは、平板なコメントでまとめられない。
     人によって出る言葉もまた格差社会を反映するように思う。

     為政者も、「寄り添う」姿勢は表明できても、
     取るべきところから取ることはできず、
     せいぜい賃金の値上げと「分配」を要求し、
     一律に10万円程度の現金をばらまくしか、考えられないのだ。

     投資で増えた資産は失う恐れと表裏にあり、社会の循環とは別物である。
     なのにあろうことか、この国ではこれから、学校で「投資」を教えるという。
     資本主義の末期が訪れてきていると、僕には思えてならない。

念のために申しておきますが、
私は経営者ではありますが、資本家ではありませんので、誤解なく。

そして第1位は‥‥やっぱり怒りは収まらない。「政治のウソ」がひどすぎる。
     改ざん・隠ぺい・もみ消し・・・さらに驚かされたのは、消しゴムの登場。
     基幹統計データって鉛筆で書かれているのかぁ!
     公文書や統計データを改ざんするということは、歴史を歪めることである。
     僕らは今まさに進行する「政治の腐敗」を見せつけられている。
     この今も「歴史」であることを、自覚したい。

     辞書で調べた言葉もある。「認諾(にんだく)」。
     広辞苑によれば、「原告の請求を正当だと認める被告の陳述」とある。
     ならば、訴えた赤城さんの妻の要求を受け入れ、真実を明かすのが
     被告としての責任ではないか。
     それを「1億7千万円の税金」で幕引きを図るのが政治なのか。
     ・・・こんな欺瞞がまかり通ってイイのだろうか。
     忘れないようにしたい。

はい。以上、大晦日に吐き出させていただきました。
僕の結論は、「ゆでガエル国民」にはなりたくない! です。

 

12月29日、
函南町丹那にある本社と、隣の伊豆の国市に設けた「伊豆の国センター」
の間にある田園地帯(旧韮山町)から望んだ富士。

この道を走ると、なぜか歌を歌いたくなる。
前向きになれる。
今年も一年、見守ってくれてありがとう。
来年もよろしくね。

では皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
来年は、もっと書けるよう頑張ります!

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