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ワクチンと家畜について

2021/02/28
  • かんなみ百景
  • 新型コロナウィルス
  • 雑記その他
ワクチンと家畜について

首都圏では緊急事態が続く2月23日(祝日)、
函南町の真ん中を蛇行して流れる
柿沢川の堤を散歩した。
箱根山麓を源流として、狩野川に合流する小さな川。

「かんなみ桜」(河津桜と同じ)は、
すでにほぼ満開状態だった。

毎年大勢の花見客が訪れるこの土手も、
今年は少ない。
ほぼ地元の人たちだけって感じ。

穏やかな日和にウィルスなど忘れてしまいそうになるが、
すれ違う人みんなの顔半分がマスクで隠されていて、
不安が消えない日常を表している。

天は晴れても心は雲がかかったまんまのような
2021年のかんなみ桜、として記憶しておこう。

 

17日には国内でもワクチンの接種が始まった。
僕らに回ってくるのはいつになるか分からないけど、
逆に効果のほどや副反応の事例など、
判断材料も増えてくるだろうから、
予防・対策を怠らず、じっくり待つことにしよう。
医療従事者に安心が広がることを祈りつつ。

それにしてもワクチンがすべて海外頼みとは。
保健衛生体制を縮小してきたツケも含めて、
この国の足元がとても脆くなってきていることを、
思わずにはいられない。
砂の上を歩かされているような。。。

 

こんな時にも、メディアと国会は
官僚の接待問題で盛り上がっている。
うんざりだよね。

真面目だったはずのニッポン官僚も、
接待攻勢を受けているうちに、職業倫理というものを
どこかに置き忘れてしまったようだ。
いや、政治の腐敗がそうさせてきてしまった
のかもしれない。

国会でのやりとりを見ていて、ふと思う。
質問はAI(人工知能)ロボットにやってもらったら
どうだろう。

「記憶にございません」
 ー それは『認める』と解釈するのがこれまでの分析で
   明らかになったことです。

「いや、そのようなことはなかったかと・・」
 ー いま心拍数が上がりましたね。

「利害関係者とは認識していなかったもので」
 ー はい、公務員失格。一発アウト!です。
   しかも相手が誰なのか分からず奢ってもらうとは、
   とてもまっとうな社会人とは言えない、
   というのが私どもロボットの見解です。

おお、ディストピアな世界・・・
いや、これ以上想像するのはやめよう。
現実になってしまいそうでコワい。

 

ワクチンといえば、米国では1月に、
動物園のゴリラに新型コロナが感染し、
オランウータンとボノボにワクチン接種が行われたそうだ。
他の類人猿への実験の意味もあるのだろうが、
この日米の差は見逃せない。
感染者の数で見下している場合ではないように思う。

もうひとつ。
日本では昨年11月に福岡と兵庫で
高病原性鳥インフルエンザが発生し、
西日本中心に広がっているが、
ワクチンは実はあるけど使われず、その養鶏場の鶏を
すべて殺処分するという方法が取られている。
これは以前からそうだ。

3年前に発生した豚熱(旧名「豚コレラ」)でも
同じように殺処分された。
感染の有無にかかわらず、いわば仲間含め皆殺しである。
ワクチンはずっと前(1960年代)に開発されている
というのに。

ワクチンを使わず殺処分する理屈はこう。

ワクチンを接種した個体は、自然感染した個体との区別が
つかないため、ワクチンを接種させてしまうと
「ウィルスが存在しない」ことが証明できなくなる。
そうすると国際的に「清浄国」扱いから除外され、
輸出ができなくなる -ということだ。
(山内一也著『ウィルスの意味論』から)

要するに、貿易上の優位性を得るために
ワクチンの接種はせず、
ウィルスともども “ 殺す ” という手段が
取られているのだ。
ウィルスは世界の各地に存在しているにもかかわらず。

「現代社会が生み出した養豚社会は、経済優先という、
 科学的には理解しがたい脆弱な基盤の上に成り立っている」
(同上)

畜産の世界で「動物福祉」(アニマルウェルフェア)という
考え方が広がりつつある時代にあって、
「全頭殺処分」なる対策がはたして許されるのか。

“ コロナ後の社会 ” を考える際には、
「食」の背後にいる動物たちのことも一緒に考えたいと思う。

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