相次ぐ開拓者の訃報に-

公開日: : 最終更新日:2020/12/23 大地を守る会, 生産者・産地情報

「勝負の3週間」どころではなく、
コロナ第3派の勢いが止まらない。

“ 医療体制の危機 ” がさらに追い詰められている。
春から、かくも長期間にわたって土俵際で踏ん張り続ける
医療従事者の方々には、感謝してもし切れない。
まさに「戦士」だ。
医療関係者だけではない。保健所職員、福祉関係、そして
エッセンシャルワーカーの存在も、忘れないようにしたい。
いま我々にできることは、できるだけ面倒をかけないようにと、
ひたすら心掛ける事しかない。

一方で、こんな状況下にも拘らず、
高級ステーキかなんかで会食をハシゴした
首相の行動が報じられている
・・・・・石でも投げれば、気が晴れるだろうか。
いや、やめとこ。
こっちまで恥ずかしい思いに駆られるだけだ。
ただ、こういう方に「危機管理は任せられない!」
とだけは強く言っておきたい。

 

12月の一日は早い。
いくつか書き残した報告を仕上げて年を終えたいと
チビチビ書いていたら、それどころではない、
とても辛すぎる10日間となってしまった。
何と、4件もの訃報が立て続けに入ってきたのだ。

最初の連絡は10日。
宮城県大崎市の生産者・小原文夫さんが
9日に亡くなられたとの報。

大地を守る会(以下「大地」)では名物生産者の一人で、
「仙台黒豚会」のリーダーとして、肉質の良い
黒豚(バークシャー種)の血を引く豚を育ててきた。
それは “ 大地うまみこい豚 ” とネーミングされ、
「大地」の大事なブランドの一つとなっている。

「大地」のHPから写真を拝借。

(右は妻の三枝子さん)

しかも豚を育てるだけでなく、
コメの生産者も束ねて「ライスネット仙台」を結成。
さらには「仙台みどり会」を組織して野菜までも
「大地」に出荷するようになった。
1990年代から2000年代にかけてのことだ。

僕が農産物の仕入を担当していた時、
小原さん(仙台みどり会)から
初めて野菜(そら豆)が出荷されたのだが、
到着予定日を過ぎても入荷がなく、連絡したら
「肉と一緒に出した」と言われ、調べたら
本当に肉と一緒に冷蔵庫に眠っていた、という
笑い話ではすまないような「事件」もあった。

健康に配慮して豚を育てながら、
「よっしゃ、『大地』と付き合うなら米も野菜もやろう」と、
一見軽々と農家を組織化していったパワーは、
僕らには見えない苦労もあったはずなのだが、
そんな部分はみじんも見せず、常に明るく振る舞っていた。
彼をつき動かしたのは、地域の農業を守る、
地域を活性化させるための、したたかな戦略だったと思う。

90年代に「大地」が農業後継者を集めての
会議を開いた時は、彼はまだ若手後継者の代表として
参加してくれたし、
その後は「大地」の生産者理事として
消費者との交流にも積極的に顔を出し、人気を博した。

2年前にガンが発見され、
それでも明るく闘っていると聞かされていたが、
なんと63歳での逝去となった。
地域のリーダーとしての本番は、これからだろう。
早すぎる、本当に早すぎる。

何度も会ってきたはずなのに、手元に写真がない。
ようやく見つけた一枚。
2011年6月、北海道でのコメ生産者会議
発言する小原さん。

震災の影響色濃いなかでの開催だったが、
小原さんの元気にこちらも救われる気分になったことを
覚えている。

何年前だったか、仙台黒豚会の総会に
オブザーバーで参加した際、
メンバーから運営に批判が出されたことに対して、
ほとんど開き直って応答する彼を見た。
「ああ、ああ、いいよお、いつでも辞めてやっからぁ!
 なんなんだぁ~?」
笑うしかなかったね。

そんなふうに地域の農業青年を明るくまとめていった男に、
この転換期に去られるのは、あまりに口惜しい。
次の時代を一緒に見たかった。

葬儀が行われたのは14日。
式は親族のみとの連絡で、
花と弔電のみでのお別れとなった。。。

こんなふうに書いてたら、年内に終わらないかもしれない。
それほど重い人たちとの別れである。

 

小原さんに続いて、翌11日に訃報が届いたのが、
栃木県上三川町にある「NPO法人 民間稲作研究所」代表の
稲葉光圀さん。

ああ・・・すみません。
今日はここまでで。

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