「いちごジャム」でミニHACCP

公開日: : 最終更新日:2020/05/10 かんなみ百景, 日々日々フルーツバスケット

函南町畑(はた)の茶畑から眺めた富士。
丹那盆地の周辺はいま、新緑が鮮やかです。

ちなみに、函南町には畑(はた)の他に、
畑毛(はたけ)という地区もあります。
そこには古くからの湯治場があり、
昔の文人の足跡(そくせき)が残っています。

また「畑毛」と書いて「はた」と読む名字の方もいらっしゃいます。
地名や人名をテーマにしたTV番組があるようだけど、
暇があったらここの地名の由来なども調べてみたいものです。
いろんな歴史があるんでしょうね。

 

さて、コロナ対策での緊急事態宣言は延長されましたが、
感染者の増え方は地域によって差があって、
地方自治体それぞれに自主的判断が行われ始めています。
これで街の空気は「収束」感に向かっていくのでしょうが、
「第2派」は必ず来る(と僕は思っている)ので、
まだまだ侮れません。
特にこの先、日本には「梅雨」というシーズンが待ち構えているので、
どうもイヤな予感が拭えません。
気の緩みは禁物です。
皆さま、どうか注意してお過ごしください。

 

ここでふたたびブログ休止中の話で恐縮ですが、
こんなこともあったんですよ、報告を。

4月1日、㈱フルーツバスケットで製造する、
地元・伊豆産のイチゴを使用した「いちごジャム(国産)」が、
静岡県が取り組む「ミニHACCP(ハサップ)承認事業」にて
「承認」を受けました。

HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)とは、
食品事業者自らが、食中毒汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を
把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全行程の中で、
それらの危害要因を除去または低減させるために、
特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする
衛生管理の手法です。

この手法は、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の
合同機関である食品規格(コーデックス)委員会から発表され、
各国にその採用を推奨している、国際的に認められたものです。
厚生労働省HPから

出来上がった製品の検査に依存する従来の衛生・品質管理と違って、
原材料の受け入れから製造の一連の工程、そして出荷までの
すべての工程において、危害の発生を防止するための重要ポイントを
連続的に監視・記録することによって製品の安全性を保証しようとする
衛生管理システム、ということです。

2018年6月に食品衛生法の一部が改正され、
2020年6月より食品事業者にHACCPに沿った
衛生管理等の実施が求められています。
そこで我が社でも、段階的にその準備を進めてきたものですが、
その第1弾として、今回の「静岡県ミニHACCP」承認へと至りました。

「ミニ」がつくのは、組織の管理システム全体の確認ではなく、
1商品(今回はいちごジャム)をサンプルとして
一連の管理システムの審査を受け、その体系が認められた、
ということになります。
これからすべての製品(これが結構あるんです)についても、
順次HACCPシステムでの監視・記録の仕組みを構築していきます。

大地を守る会時代に有機認証や基準作りに取り組んだ経験もあって、
「HACCPの仕組みは分かっている」
「ウチではだいたい(中身は)出来ているはず」
「すぐやれる」と頭の中では高をくくっていたものの、
いざ具体的にシステム(や対策)を構築するとなると、
やっぱり結構な作業時間を要してしまいました。

責任者養成から始まり、原料入荷から製品出荷までの
考え得る「危害要因」をすべて洗い出して、
それに対応した管理方法を具体的に組み立て、
細かい記録-文書管理へと落としていかなければなりません。
途中では製造現場と品質管理の対立も、何度か経験しました。

「そんな面倒(ムダ、が本音)なことやってられない!」
「いや、この(あるかもしれない)リスク可能性を管理する
 仕組みが求められているんですよ!」
「とにかく! 現場がルーティンに落とせる最善の方法で組み立てよう。
 理解し合おう、この意味を」

そんな部署間コンフリクトに、管理コストの上昇という
ストレスを一つ一つさばきながら、
まずは第一ステップをクリア、というところです。
しっかりと各部門での運用力(管理力)も高めながら、
組織力をアップさせていく所存です。
・・・しんどいね(心の中の言葉)。

 

4月4日、地元紙「伊豆日日新聞」でも紹介していただきました。

太った? エビちゃん。
言わないでください。ストレスです、ストレス。

ちなみに写真の私の隣にいるのは「いちごジャム(国産)」君!
ではなくて、HACCP責任者である栗本遼といいます。
バカ殿みたいに、いやもとい! 優男(ヤサおとこ)に見えますが、
なかなかしぶとい、ある意味「適任」な男です。

 

おまけ。
こちらは3月下旬に新発売となった「いちごバター」。

有機イチゴのジャムに、北海道バターを加えました。
出だし好調で、すでに製造追加となりました。

売り出し中ということで、
頭のキャッチ画像はこっちでいかせていただきます。

 

コロナ禍がこの先事業にどう影響してくるか、
不安は尽きませんが、
とにかく日々、やれることをやり続ける。
終わりなきたたかいですね。

どうも為政者は、この機に乗じて
ヤバい国家統制システムを企んでいるようにも思われますが、
HACCP的観点から見れば、
綻(ほころ)びだらけにしか見えません。
コロナ対策での厳しい医療現場の背景には、
これまでの保健・医療体制の脆弱化(医療費抑制政策)がある
との指摘も聞こえてきます。
その元となるイデオロギーは市場原理主義(新自由主義)
ということになるでしょうか。

どんな国(社会)にしなければいけないのか、
どんなふうに私たちは世界とつながらなければならないのか、
コロナは問うている、と思わずにいられません。

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