ペストの中で、職務を果たす(カミュから)

公開日: : 最終更新日:2020/05/31 あんしんはしんどい日記, 新型コロナウィルス, 雑記その他

本日、緊急事態宣言が5月末まで延長されました。
不要不急の外出自粛のお触れが続くなか、
皆さまGWをいかがお過ごしされているでしょうか。

ブログを休んでいた間にも、
予定していた行事は次々に中止になりました。
オラッチェで3月8日に行う予定だった
東日本大震災復興チャリティ・イベント
『第9回 被災していない僕たちが頑張る!』 も、
5月4日恒例の会津・山都町での堰さらいも・・・

本来なら今日は、
会津山中での水路の補修に汗を流して、
飯豊(いいで)の湯に浸かって、
地元の方々やボランティア仲間たちと
楽しい宴の中にいるはずだったんだけど、
そんな集まりも許されなくなって、
しばらく前に届いたボランティア活動20周年の記念誌を
パラパラめくりながら、思い出に浸る夜であります。

 

『上堰(うわぜき)の奇跡』・・・軌跡ではなく。

江戸時代8代将軍・徳川吉宗の時代に切り開かれた
手掘りの山腹水路が、以来270年余にわたって、
近代化やグローバリゼーションの荒波に揉まれながら、
人々の無償協働作業によって守られてきた。

過疎が進み、「限界集落」とか呼ばれるようになってから、
そんな地に若者たちが住み着くようになって、
そして彼らは都会に向かって発信し始めたのである、
山間地の価値を。

堰さらいのボランティアが募られて20年。
僕が参加できたのはその半分、つまり地元農家にしてみれば
7300ぶんの10日(の一部)しか手伝ってないわけで、
記念誌にも書かせていただいたけど、
僕らは手伝ったというより、大切な何かを教えられ続けた
「堰さらい」という作業だった。

これはイベントではない。
ボランティアが来なくてもやり続けなければならない日常だ。
「今年は行けなくて残念」 で終わらないようにしたい。

 

函南町丹那盆地はいま、麦畑がキレイです。

 

その麦畑から眺める山に広がる別荘地では、
東京ナンバーの車が増えていると、
そこに永住する人たちからの不安の声が聞こえてきます。

ウィルスは運んでなくても、
こういう時期にジワジワと増える人口に、
旧住民の心は穏やかでなくなります。
理解し合い、助け合うためにも、
権利を主張するだけでなく、地元のルールを尊重する
姿勢が大切です。小さなことでも手伝いましょう。

かく言うワタクシも、この土地にきて6年経つけど、
埼玉ナンバーで走っているだけで、視線を感じる日々です。
少々つらい、このアウェイ感。

しかしなんつうか、もっと、大きくなりたい。
この、今の、閉塞感の中で。。。

 

ふと思いだして、本棚から
カミュの『ペスト』(新潮文庫)を取り出した。
何十年ぶりか、、、遠い青春時代に読んで以来。

われわれはみんなペストの中にいるのだ。
・・・・・・・・
誰でもめいめい自分のうちにペストをもっている

 

いや、思い出したかったのは、
主人公の医者の、最後の述懐だ。

天災のさなかで教えられること、すなわち人間のなかには
軽蔑すべきものよりも賛美すべきもののほうが多くあるということを、
ただそうであるとだけいうために。
  (この物語を書きつづろうと決心したのであった)

「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さということです」
とも、カミュは書いています。

それは自分の職務を果たすことだ、と。

頑張りましょう。

山都町、早稲谷と本木集落の皆さん。
来年は必ず。

それまで僕は、ここでできることに鋭意専心,努めます。
でないと、行く資格はないというもんで。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「人新世」という時代に

新型コロナウィルスcovid-19 の出現に始まり、 その第3派の猛

その先の “ コモンズ ” を信じて

今年の3月に生まれて初めて大きな病気をしました。 完治はしていま

「フェアトレード」の前に “ 民衆交易 ” があった

12月19日(土)は、二ヵ所の斎場を回ることとなった。 こんな経験、

有機稲作技術の求道者-稲葉光圀さん

悔し涙をこらえて、続けます。 拙くても書き残すことが、僕なりの故人へ

相次ぐ開拓者の訃報に-

「勝負の3週間」どころではなく、 コロナ第3派の勢いが止まらない。

→もっと見る

  • 2021年1月
    « 12月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
備蓄米 丹那トンネル ジェイラップ 稲田稲作研究会 箱根峠 福島屋さん 畠山重篤さん フルーツバスケット 無添加ジャム 桃ジャム 久津間紀道さん 丹那盆地 藻谷浩介さん 川里賢太郎さん COBOウエダ家 大地を守る会 谷川俊太郎 羽山園芸組合 カフェ麦わらぼうし ムーラン・ナ・ヴァン 自然エネルギー 丹那牛乳 酪農王国オラッチェ ご当地エネルギー協会 種蒔人 森は海の恋人 震災復興 畑が見える野菜ジュース あかね 函南町
PAGE TOP ↑