ペストの中で、職務を果たす(カミュから)

公開日: : 最終更新日:2020/05/05 あんしんはしんどい日記, 雑記その他

本日、緊急事態宣言が5月末まで延長されました。
不要不急の外出自粛のお触れが続くなか、
皆さまGWをいかがお過ごしされているでしょうか。

ブログを休んでいた間にも、
予定していた行事は次々に中止になりました。
オラッチェで3月8日に行う予定だった
東日本大震災復興チャリティ・イベント
『第9回 被災していない僕たちが頑張る!』 も、
5月4日恒例の会津・山都町での堰さらいも・・・

本来なら今日は、
会津山中での水路の補修に汗を流して、
飯豊(いいで)の湯に浸かって、
地元の方々やボランティア仲間たちと
楽しい宴の中にいるはずだったんだけど、
そんな集まりも許されなくなって、
しばらく前に届いたボランティア活動20周年の記念誌を
パラパラめくりながら、思い出に浸る夜であります。

 

『上堰(うわぜき)の奇跡』・・・軌跡ではなく。

江戸時代8代将軍・徳川吉宗の時代に切り開かれた
手掘りの山腹水路が、以来270年余にわたって、
近代化やグローバリゼーションの荒波に揉まれながら、
人々の無償協働作業によって守られてきた。

過疎が進み、「限界集落」とか呼ばれるようになってから、
そんな地に若者たちが住み着くようになって、
そして彼らは都会に向かって発信し始めたのである、
山間地の価値を。

堰さらいのボランティアが募られて20年。
僕が参加できたのはその半分、つまり地元農家にしてみれば
7300ぶんの10日(の一部)しか手伝ってないわけで、
記念誌にも書かせていただいたけど、
僕らは手伝ったというより、大切な何かを教えられ続けた
「堰さらい」という作業だった。

これはイベントではない。
ボランティアが来なくてもやり続けなければならない日常だ。
「今年は行けなくて残念」 で終わらないようにしたい。

 

函南町丹那盆地はいま、麦畑がキレイです。

 

その麦畑から眺める山に広がる別荘地では、
東京ナンバーの車が増えていると、
そこに永住する人たちからの不安の声が聞こえてきます。

ウィルスは運んでなくても、
こういう時期にジワジワと増える人口に、
旧住民の心は穏やかでなくなります。
理解し合い、助け合うためにも、
権利を主張するだけでなく、地元のルールを尊重する
姿勢が大切です。小さなことでも手伝いましょう。

かく言うワタクシも、この土地にきて6年経つけど、
埼玉ナンバーで走っているだけで、視線を感じる日々です。
少々つらい、このアウェイ感。

しかしなんつうか、もっと、大きくなりたい。
この、今の、閉塞感の中で。。。

 

ふと思いだして、本棚から
カミュの『ペスト』(新潮文庫)を取り出した。
何十年ぶりか、、、遠い青春時代に読んで以来。

われわれはみんなペストの中にいるのだ。
・・・・・・・・
誰でもめいめい自分のうちにペストをもっている

 

いや、思い出したかったのは、
主人公の医者の、最後の述懐だ。

天災のさなかで教えられること、すなわち人間のなかには
軽蔑すべきものよりも賛美すべきもののほうが多くあるということを、
ただそうであるとだけいうために。
  (この物語を書きつづろうと決心したのであった)

「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さということです」
とも、カミュは書いています。

それは自分の職務を果たすことだ、と。

頑張りましょう。

山都町、早稲谷と本木集落の皆さん。
来年は必ず。

それまで僕は、ここでできることに鋭意専心,努めます。
でないと、行く資格はないというもんで。

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