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桜まで汚された令和元年、でも希望は捨てずに…

2019/12/28
  • あんしんはしんどい日記
  • オイシックス・ラ・大地
  • 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ
桜まで汚された令和元年、でも希望は捨てずに…

我が社ケーキ工房のX’masイベントも終わり、
いよいよ年の瀬を迎えての感慨。

光陰逝水(せいすい)の如し

「矢」じゃなくて、流れ去っていく水のような感覚・・・

送る月日に関守(せきもり)なし という格言も
身に染みる日々だった。

11月からまったく書けなくなって、いや秋から段々と
ブログに向かう心境ではなくなっていって、
具体的な話はなかなかできないけど、今までにない試練というか、
「社長」なるものへのプレッシャーとのたたかいだったかと、
ちょっとカッコつけて言い訳しておきます。

といってもヤバいことをしでかしたワケではありません。
秋の原料収穫に合わせて一年分の製造(+原料確保)を
行なうものが多数あることによる「資金需要」の見定め
(これは例年のことだけど)に、
台風19号によって損壊した冷凍庫の再建の判断
(これがバカにならない額になった)等々が重なって、
冬季賞与という名の利益再配分にもけっこう悩んだ。

消費増税の影響も心理的にはストレスになったか。
(食品は据え置かれても、その他はすべて10%で請求されてくる
 =税金の前払いで、これがキャッシュフローに微妙に影響する。)

おまけに一部取引先の急激な売上ダウンも
ボディブローのように響いてきた。
“ 時代は動いている ”。これからの舵取りをどうするか・・・

経営者はチョー悲観的な未来予測を頭に入れつつ、
一方で楽観的性格も求められるものだと、
改めて痛感させられたシーズンだった。
ワタクシの場合は、楽観というより開き直り精神ですが。

夜中、夢の中で叫ぶ。
「大丈夫。ワタシ、失敗慣れてるので!」

いや、それじゃ誰もついてこないか、この場合。。。
眠りの浅い夜が続いたのでした。
(寝られるならまだ大丈夫だ、と言ってくれた先輩社長もいたけど。)

 

そんな合い間にも、いくつか写真は撮っていて-

11月9日(土)、恒例の丹那盆地まつり。

フルーツバスケットも出店。

この祭りが、かつて丹那牛乳と大地を守る会の発案で始まった
ことを知る人は、もう少ない。
今やすっかり地元のお祭りとして馴染んでいる。

閉会前の餅投げ風景。
いつまでも地元に愛される丹那盆地であってほしい。

 

11月23日(土)には、
大地を守る会の製造者会議に出席した。

30年以上続いてきた大地を守る会の「生産者ブロック会議」も
今期をもって解消され、
3月には新たに「ORD生産者の会」として発足することとなった。
ORD(オーディ)とは「オイシックス・ラ・大地(株)」の
頭文字を取った略称。

「オイシックス」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」に
出荷していた生産者やメーカーが一緒になって、
情報を共有し、生産技術を高め、互いに成長していくために、
新しい会を育てていこうということだ。

会議終了後の懇親会で乾杯の音頭を頼まれ、
つい吠えてしまった。

ORDのブランドを創ってきたのは誰か。
それぞれの組織のリーダーやスタッフは汗水たらして頑張ってきた
(僕もその一人だと自負する)。
消費者の方々の支えもあって今日までこれた。
しかし何よりも、ただしくモノを作り続けた生産者の存在こそ、
ブランドの根幹にあるものである。
それを忘れないようにしよう。

新たに作られるORD生産者の会は、
「ORDという会社が何をしてくれるのか」ではなくて、
「オレたちの手でこのブランドをどう育てていくか」
の気概をもってコミットしていこうではないか。

気分はジョン・F・ケネディ。
腹の底はかなり複雑ではあったんだけど・・・

 

12月1日(日)は、
沼津の愛鷹(あしたか)運動公園自由広場で開催された
第2回静岡オーガニックフェスティバル」を覗いた。

実行委員会から頼まれて協賛を引き受けたこともあり、
また静岡でのオーガニックの輪がどんなものかも見ておこうか、
という軽い気持ちで行ってみたのだが、
いやなかなか、すごい人だかりだった。

出店者数126、来場者数は未発表なので不明。
しかし僕が到着した午前10時時点で駐車場はかなり遠くまで誘導され、
午後の帰り路でもどんどん車がやってきていたから、
もしかしたら1万人を突破したか。くらいの勢いではあった。

天気も良くて、厚着だと汗ばむくらい。
子どもたちも元気で、創作に遊びにとはしゃいでいる。

往年のヒッピー・スタイルの若者たちもいたけど、
これがまた行儀がイイのだ。

若者たちも、静岡も、まだ捨てたもんじゃない。
いや失礼、あなどるな! と言っておきましょうか。

僕はけっして品行方正ではないし、矛盾だらけの人間だけど、
有機農業の力は信じている。
オーガニックが未来を救う道筋の中にあることは、間違いない。

令和元年は、桜まで汚れてしまうような醜い政治を
見せつけられてしまったけれど、
まだ希望はある、と思うことにしよう。
この輪が大きな潮流となっていくことを願ってやまない。
その途中には様々な障壁が立ちはだかっているとしても。

なんか、終わらないね。
あと一回書いて、2019年を締めたい。

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