10月のプレイバック(後半戦)

公開日: : 最終更新日:2019/11/14 雑記その他

今さら感は拭えませんが、
まだ復旧途上の場所も多く、避難生活が続いている人たちもいます。
実際に伊豆半島内でも、通行止めの個所が各所に残っています。
遅ればせながらですが、
台風19号とその後の豪雨による災害を受けた地域の皆様に
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と平常の暮らしが戻ることを願ってやみません。

静岡県で熱海市とともに災害救助法の適用を受けた函南町ですが、
東北や房総半島の情報を見るたびに、
あるいは伊豆地方各地での「通行止め」情報を聞くたびに、
ここはましなほうだな、と思ったりしています。

また、函南町内にも
1週間にわたって断水した地域があったのですが、
断水状況の報道が熱海ばっかりなのを見ると、
震災時に「うちの町は報道されない。忘れられた気がする」
といった声を上げた人の気持ちも、
少しは理解できるような気がしたり。。。

 

猛烈な台風が伊豆半島を突っ切ったのが
10月12日の土曜日。
この日は久しぶりに息子が帰ってくるというので
埼玉の自宅に戻る予定だったのだが、そういうわけにいかず、
単身赴任のアパートで待機していたところ、
全町民への避難指示が発動された。
ただアパートはわりと高い場所にあって、
崖もないので動かず待機することにする。
必要ないと判断したこともあるが、
避難所には先に入るべき人がいる、よそ者としては・・・
と遠慮している自分に、やっぱそんなふうに考えるものなのかと
ヘンな発見もあったりして。

午後から停電が数回続き、しかも停電中に地震が発生。
これが余震だったらと考えた時は、さすがに緊張した。
災害時用のリュックを持ち出し、ミロクさんの6年保存水
たしかめたりした。

夕方にパッと灯りが点いた時の安心感は新鮮だった。
そして今も働いている人がいることを想像して、
素直に感謝したいと思う。
そう思えるのも、水道問題のシンポで聞いた
水道職員・辻谷貴文さんの熱い訴え
記憶にあるからかもしれない。

 

翌13日(日)、さすがに気になって
会社の様子を見に丹那盆地に向かったところ、
熱函道路(熱海と函南をつなぐ道)は封鎖状態。

倒木や土砂で狭くなった山道をぐる~っと迂回して丹那に入るも、
やはりあちこちで土砂崩れの跡があって、
相当の水が流れたと思われる。

 

次は3日後の丹那盆地の様子。
田んぼがまだ湖状態だ。
折れて流れてきた倒木が橋に引っ掛かっていて、
相当な流量だったことを窺わせる。

我が社では社屋の外に設置してあった冷凍庫が、
水のせいで基盤がやられたか、台風が去った後で壊れてしまった。
保管してあった原材料は急きょ借りてあった外部倉庫に避難させて
何とか事なきを得た次第。
また出荷する予定だった牛乳寒天が流通機能の麻痺によって、
30数万円の損害となる。
まあこの程度で済んだ、と思うことにする。
従業員たちも皆、家族・家屋含め無事だったし。

 

下の写真は10月22日朝の通勤途中。
通行止めは解除されたが、
復旧工事で片側通行を余儀なくされている。
デカい岩が落ちていた箇所もあった。

 

お隣の観光地・熱海ですら8日間の断水が続いた。
水道職員の必死の努力にも拘わらず。

自治体職員の減少に
森林放置による山の土壌保全力の劣化・・・
公共力の低下に国土劣化まで進んできた結果がこの姿だとするなら、
はたして「美しい日本を取り戻す」と宣言した宰相の
「美しい」姿とはどういうものなんだろうかと思う。
このままでは自衛隊員だって減少していく時代なのだが・・・

 

今回の台風19号は「狩野川(かのがわ)台風」並みと言われた。
1958(昭和33)年9月に襲来した超大型台風で、
伊豆半島だけで死者・行方不明853人(函南町でも死者23人)、
被害家屋6775戸という大災害をもたらした。
この地方にはその被害を伝える展示が何ヵ所もあって、
人々は今も教訓を伝承し続けている。
それでも土砂災害や道路の陥没などは数え切れないくらいで、
自治体の体力低下は地方に行くほど深刻になっている。

行政の縦割りや自治体の境界線を越えた国土対策
(川の場合は流域を通して連帯する思想)が求められている。
それは前から唱えられてきた筈なのに、何だろう、
大事な何かが機能不全に陥っている気がしてしょうがない。

 

気持ちを立ち直らせるには祭りも必要か。
ハロウィン準備を進める酪農王国オラッチェ。

 

防災・減災には「公助・共助・自助」が必要と言われます。
自助力を鍛え、共助精神を育み、ただしい公助を築きたいものです。
そのためにも「公」をしっかりチェックでき、
熟議できる社会にしていかねばならないですね。

「国家は地域の人々に検証される仕組みを持たない限り、健全な姿を保ちえない」
  -『河川工学者三代は川をどう見てきたのか
     安藝皎一・高橋裕・大熊孝と近代河川行政150年』(篠原修著、農文協刊)より

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