森は海の恋人(後編)

公開日: : 最終更新日:2019/07/20 食・農業・環境

本日、社員・パートさんたちに夏季ボーナスを支給。

社員とは事前に面談を実施して評価を確認し合っているので、
明細書が入っているだけの封筒を渡したところで、
喜びの色も失望の色も、ほぼない。
シャチョーは今季も義務を果たせたと安堵するのだが、
きっと彼らは内心ではショボいなぁとか思ってるんだ、
きっとそうだ、ゼッタイそうに違いない、エ~イ、チキショー!
・・・なんて思ってはいませんけど、
半年で稼いだ営業利益を基にどう予算を組むか、
分配の計算結果は正当か・・・この悩みの重さは
やってみた者でないと分からない、とは思うのであります。
修行の日々ですね。

 

さて、「森は海の恋人」植樹祭の後編を。

6月2日(日)、ひこばえの森交流センターには
朝9時受付開始前から続々と人が集まってくる。
協賛企業(イオンさんとか)は大型バスでのご来場だ。

事前の参加登録なし、現地集合・現地解散なので、
正確な参加人数は受け付けてみないと分からない。
1000人以上1500人未満、てところか。

9時半、開会式。
事務局長・畠山信さんの開会宣言に続いて、
主催者(畠山重篤理事長)挨拶、来賓挨拶、祝電披露、
苗木の贈呈式、さらには天皇陛下御即位記念樹の説明・・・
と続く。

令和天皇のお印は、前回も書いた通り「梓(あずさ)」である。
梓はしなりがあって折れにくい。
弓や船の櫓(ろ)の材料などに使われる木だそうだ。

船も漁具も、森の産物からできている。
畠山さんの処女作『森は海の恋人』に美しい一文がある。

船は、海に浮かぶ森なのだ。

畠山さんが長年、子どもたちの体験学習に使っていた
木造船の名も「あずさ丸」だった。
この船を、畠山さんは震災で失っている。

この梓の苗木が用意され、令和の時代を生きる
子どもたちに植えてもらう。
重篤さんにとって「梓」は、復活を象徴する
縁(えにし)の木になったってことだね、きっと。

10時半、開会式を終え、
いよいよ植栽場所までの登山開始。

・・・と思ったら、
すでに開会式の途中から登っている人たちが大勢いたのだ。
植林を終えて降りてくる人たちとどんどんすれ違いながら
登ること約20分、矢越山の植栽地に到着。

スタッフから苗木を1本!、そう、1本渡され
(「1人1本でお願いします」と言われた)、
作業を開始するも、あっけなく終わってしまったのだった。

50アールに1500本。
植えた樹種は、ミズナラ・コナラ・カツラ・ミズキ・トチ・ブナ・
オオヤマザクラ・ケヤキ・クリ・イタヤカエデ・ハルニレ・ヤチダモ・・・
などなど、覚え切れない。
「これは何ですか?」とスタッフに聞いても、分からないという。
自分が植えたのは・・ブナ科のようだ。
コナラ、別名ハハソの木、ということにして
自分を納得させる。

ガールスカウトの子たちも頑張った様子。

物足りなさを感じながらも、しょうがないので下り始めると、
続々と降りていく人たちに向かって
「苗木まだ余ってま~す。もう少し植えてみませんか~」
とスタッフが呼びかけている。
やや複雑な心境にもなったが考えるのは止めて、
何本か引き受けて、登り直す。
見れば黙々と植え続ける人たちもいたのだった。
そして頑張る子どもも数人-
俄然やる気になって一緒に汗を流すことができて、
少しはやった感も得た。

下る途中、天皇陛下御即位記念樹の前で
重篤さんがインタビューを受けていて、
終わったところで記念写真をお願いした。
私も~という方も入って、一枚いただく(右端が私)。

下りたところで、民家のこんなサービスも。

極上の森の恵み、美味しかったです。
ご馳走さまでした。

 

会場に戻って、
屋台や地元芸能などなど楽しませていただく。

餅まき風景。

 

まだまだお祭りが続く中、
畠山さんに挨拶して、引き上げることにした。
気仙沼・舞根湾を見て帰りたかったのだ。

車で走ること小一時間。
2012年に立ち寄って以来の湾の風景。

森から運ばれ続ける栄養分によって復活した海。
それに感謝して海の民は山に登り、木を植え続ける。
彼らが感じ取っているのは、たしかにある生命の循環だろう。
それこそ “悠久よりの愛紡ぎゆく” の世界か。

たった1本の植樹でも、人を集めてやまない力がある。
今の時代に失われていってる大切な何かだ。
海と山に一礼して、帰途についた。

 

では皆さん、選挙には行きましょうね。
どの政党に・・とお悩みの方もいるかと思いますが、
わたし的には、嘘や隠ぺいが公然とまかり通る政治は
とにかく正さないとヤバい、の気持ちです。
駄目なら変える、ができない社会に待っているものは
「悲劇」です。
野党だけでなく、この国のみんなに訓練が求められている、
そう強く思います。

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