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金子教授、「ご当地エネ」総会で吠える

2019/07/15
  • 脱原発・自然エネルギー
金子教授、「ご当地エネ」総会で吠える

記録的な日照不足と低温が続いています。
なんでも1993(平成5)年以来だとか。
忘れもしない、あの「平成の米パニック」の年以来・・
気になっていたエルニーニョは終息したようで、
このまま冷夏になることはないとの予測だけど、
心配な模様ではあります。
どうか夏らしい夏になりますよう、祈らずにいられません。

さて、まだ先月の話でお恥ずかしいですが、
6月30日(日)、静岡で
「全国ご当地エネルギー協会」の総会が開かれたので
報告しておきます。
6月は植林で始まり、自然エネルギーで終えたって感じ。
もちろん仕事も頑張った・・・つもりです。
首もつながったし。

 

会場は静岡駅ビル7階「パルシェ」会議室。
静岡での開催を受け入れ、準備にあたったのは
「しずおか未来エネルギー㈱」さん。

この協会の設立準備が進んでいた頃、僕は
「大地を守る会」として顔を出していたんだけど、
設立された時にはもう子会社に移る直前で
(注:一部で噂された「左遷」ではけっしてありません。
   社長なんですから「ご栄転」と言ってください、お願いしますよ)、
今は個人協賛会員として参加させてもらっている。

総会議事に入る前に、全国から集まった会員団体が紹介された。
北海道から九州まで20数名の方々(会員数は準会員含めて51)
が、自己紹介では到底すまず、活動状況に加えて
抱えている課題なども語られて、それだけで残り30分となった。

議長役の佐藤彌右衛門代表理事の強引な差配で、
事業報告や財務報告、事業計画、予算案が一気に可決される。

「ご当地エネ」会員団体への事業支援に始まり、
農水省の補助事業(地域資源活用支援の相談窓口の設置)の報告、
海外との技術交換や視察プログラムの実施、
政策提言に広報活動などが報告されたが、事業支援活動では、
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)が各地で広がっている
ことが注目された。(この話は次回に。)

昼食をはさんで、午後は一般公開されての記念講演。
講師は前の慶応大学教授、現在は
立教大学の教授となった経済学者・金子勝さん。
演題は「自然エネルギー成長論と地域経済」。

金子さんはアベノミクスの失敗と欺瞞を
痛快なくらいにこきおろし、新たな産業政策の必要を説いた。
そして電力改革はその突破口になると。

原発に依存するエネルギー政策を転換させ、
エネルギー、福祉、食と農を軸に、
地域住民が決定に参加する地域分散ネットワーク型社会
(ボトムアップ型の経済民主主義)を目指すこと。
財源と権限を地方に移譲させることによって、
地域の生活圏に関わることは地域の住民が決定できる
社会に変革していくことが必要だ。

そこで金子教授は檄を飛ばす。
その先鞭的な役割を果たすのが他でもないあなた方、
「ご当地エネルギー」でしょ!

エネルギーを買ってお金が外に出ていくんじゃなくて、
地域資源からエネルギーを産み出して、産業をつくり直し、
食(その基盤としての一次産業)や福祉を守りながら、
お金が地域で回る自立共生型社会を目指す。
「あんたたちがやらなくて、誰がやるんだ!」

金曜の深夜番組「朝まで生テレビ」に出て、
寝ないで静岡にやって来て、前夜はみんなと飲んで、
日曜の午後には吠えまくる教授。
参りました。

小気味よく発破をかけられて、
また全国の仲間とも情報交換し合って、
しっかり充電した笑顔で、皆さん帰って行かれた。
「僕もできることをやりますね」
そう握手して一人、鈍行の列車に乗ったのだった。

 

さて、話は前後しちゃうけど、
総会の前日(6月29日)には、オプションで
ソーラーシェアリングの茶畑を有志で訪ねたので、
その話を次回に。

『おだやかな革命』上映会の予告もそろそろしなくちゃ、か。

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