森から海へ-(映画祭の続き)

公開日: : 最終更新日:2015/01/25 脱原発・自然エネルギー, 食・農業・環境

昨日行われた
「大地を守る会ショートフィルム映画祭」の続き。

4本目は
『アグロフォレストリー森をつくる農業 -アマゾン熱帯林との共存』
(横尾堅示監督、25分)。
1929(昭和4)年、日本人43家族が入植して開拓した
ブラジル北東部の町・トメアス。
戦後、コショウ生産が軌道に乗って潤ったのも束の間、
60年代後半になって病気と水害で壊滅した。
そこでコショウに代わる作物として選ばれたのがカカオだったが、
日陰を好む作物のために一緒に高木になる樹木を植えた。
それがこの地でのアグロフォレストリー(森林農法)の始まりである。

熱帯の樹木を植え、その間に
バナナやカカオ、コショウ、稲、トウモロコシなど
収穫時期の違う作物を混植する。
1年目はコメで、2年目はバナナやコショウで収入を得、
3年目からカカオの収穫が始まって、
以後カカオは30年にわたって実りをもたらしてくれる。
その間に、アサイー、タペレバー、マホガニーといった樹々が育ち、
15年で立派な森になる。
アサイーのジュース工場もでき、今やアメリカや日本にも輸出されるなど、
主力産業に発展した。

持続的農業と林業の複合経営によって熱帯の森を守っていく。
日系2世-3世と、汗水たらして進化させてきた
アグロフォレストリーという思想と技術がアマゾンで花開いている。
国土の3分の2が山野で構成される日本でも、
この農法はもっともっと研究されて然るべきだ。
それは間違いなく未来農業のひとつのモデルだと思う。

そして5本目は、
『海と森と里と -つながりの中に生きる』(鈴木敏明監督、36分)。
ryuiki
(PARC・アジア太平洋資料センターHPより拝借)

岩手・岩泉、一ノ関、室根、そして宮城・気仙沼から東京湾・三番瀬、
さらには四国・吉野川流域と、
自然を見つめ、ともに生きてきた人々が語る
生命循環の世界。
その共生の世界を壊し続ける近代の論理もまた、映し出される。

気仙沼・舞根の畠山重篤さん、千葉県船橋の大野一敏さん
という二人の漁師も登場して、
僕はこのネットワークに連なっていることを、誇りに思う。
たとえ道はしんどくても。
もっとたくさんの人に観てほしいものだ。

これら、エネルギー問題から環境、食糧問題などをテーマにして
丹念に作られた短編作品を発掘しては上映活動を行なっているのが、
グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会である。
ぜひ機会を見つけて観に行ってほしい。

エコ研の皆さん、いい企画でした。
「海と森と里と-』は、またどっかで機会をつくりたいね。

次は、いま企画準備中の、
畠山さんの講演会の案内をしたい。

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