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パティシエに聞く-「プロフェッショナルとは?」

2018/12/15
  • 日々日々フルーツバスケット
パティシエに聞く-「プロフェッショナルとは?」

師走は逃げる・・・とはよく言ったもので、
あっという間に今年も残すところあと半月。
気も落ち着かず、毎年のことながら忙しない時節ですね。

すぐにアップしようと思っていたレポートも、
脇に置いているうちに2週間。
ケーキのPRタイミングを完全に逸してしまったけど、
遅ればせながらでも報告させていただきます。

 

11月27日と29日。
2回にわたってパルシステム生協・静岡の総代会が開催され、
そこで我が社のケーキ工房「ムーラン・ナ・ヴァン」を
紹介させていたいだく機会が与えられた。
取り扱いが決まったケーキ2種の試食とプレゼン合わせて1時間。
貴重な時間を割いてもらって、
感謝とともに少々気合を入れて臨んだ。

27日は沼津で、そして29日は静岡で開催。
ともに参加者は40名ほど。

与えられた時間は後半ということもあり、
会場に着いた時には、各種の活動報告に質疑が行われていた。
商品開発に産地交流、様々な社会活動への取り組みから
パルさんがいま力を入れている電力事業まで、報告は多彩だ。
総代の組合員さんからは、サービスへの意見だけでなく、
石けんの使い方についての質問なども挙がる。
九州電力の自然エネルギー電力買取拒否の問題について
質問が出た時には、思わず手を上げたくなってしまったが、
そこは自制する。

生協の総代会というのに参加したのは初めてだけど、
大地を守る会時代にこの手の会合は散々やってきたので、
懐かしい気分にもなる。
パルシステム静岡は設立されてまだ10年という伸び盛りの組織だ。
いろいろとお手伝いができたら嬉しい、と思う。

 

我々(営業部・田中則行と私)が到着したあたりから、
後ろのテーブルでは試食の準備が始まる。

オーガニックのチョコとコーヒーをベースに、
たっぷりの生クリームでまろやかに仕上げた「オペラ」と、
山形・おきたま興農舎のラ・フランスを
自社でシロップ漬けにして、丹那の生クリーム
を使用したキャラメルクリームを合わせた
ムーランの人気商品「キャラメルポワール」、
の2品。

試食を待ち望む総代の皆様を焦(じ)らせながら、
僕と田中でフルーツバスケットの紹介と
製品に込めたこだわりを説明させていただく。

すでに2品を紹介するカタログも出来ていて、
配られていた。
ケーキの下には、ムーランでいつも使う平飼卵の
生産者、伊豆鶏業・佐藤俊夫夫妻の写真も写っている。

 

プレゼンの仕上げは、
製造の都合でここに来れなかった
パティシエ・前川大造の動画を流す。
この日にご試食いただく「オペラ」の製造風景
を撮ったものだ。

といってもド素人のワタクシがスマホで撮って、
田中くんに編集を頼んだだけの代物。
それでも彼は直前の作業の中で、
解説のテロップを入れたり、
ラストは音楽も挿入してくれた。

作業は、
アーモンドパウダーに篩いにかけた薄力粉(国産)、
北海道産のビート(てんさい)グラニュー糖、平飼卵、
湯煎で溶かしたバターを加えた生地(スポンジ)
づくりから始まり、
オーガニックのノンカフェイン・コーヒーに
グラニュー糖を加えてコーヒーエッセンスを作って、
そこからコーヒーシロップを仕上げる。

続いて、生クリームにコーヒーエッセンス、
グラニュー糖を加えてコーヒークリームをつくり、
生クリームとチョコレートを加熱して
「ガナッシュ」をつくる。
さらにガナッシュと7分だてのクリームを合わせて
チョコクリームをつくる。

そして組み立てとなる。

アーモンドの生地とコーヒークリーム、ガナッシュが
濃厚なハーモニーを奏でる「オペラ」の完成。
アーモンド、コーヒー、チョコがそろってオーガニック、
丹那牛乳の生クリームに伊豆鶏業の卵と
こだわり抜いた原材料。
一個一個手づくりで、しかも無添加。

こんなオペラ、
「パリに行っても食べられません!」
と宣言させていただく。
(オーガニックはあっても伊豆産原料はないでしょ)

そこでパティシエ前川に質問。
香料などを使うのが当たり前の世界で、
無添加でつくる難しさは?
- 素材の味や風味が大きく影響するので、その力を
  引き出してあげること、そこに注力してます。

最後に問う。
「あなたにとって、プロフェッショナルとは-」

「イメージを形にすること、です」
 - それがなかなかに難しいのだと。

NHKの、あの番組のメロディが流れる。
♫ あと一歩前に、進もう~

ちょっと受けた。。。

試食の反応もかなり良く、好評裡に終了。

 

こんなふうに、少々お高いケーキだけど、
地道に “その価値” をPRしながらファンを増やしていく。
営業のだいご味でもあり、また
これこそが運動なんだと、久々の感覚を味わう。

しかし、重大な課題が残った。
次は動画のレベルを上げないといけない。
特に、質問と解説のあの声はダメだ。
恥ずかしすぎる。
いい声でインタビューとナレーションをやってくれる
ボランティアを探さなければ。。。

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