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「伊豆の鹿肉」の販売を始めます。

2018/10/21
  • あんしんはしんどい日記
  • 日々日々フルーツバスケット
「伊豆の鹿肉」の販売を始めます。

10月に入り、
日一日と気温が下がっていくのを感じる今日この頃。
皆さまお変わりありませんでしょうか。

あれやこれやと用務に追われているうちに、
一本も書けないまま今月も下旬となりましたが、
今日は抜けるような青空が広がって、
富士山も久しぶりに姿を見せたと思ったら、
すっかり雪を纏っての登場です。
もうこんな季節になったんですね。


この眺めが気に入って借りたアパート。
少々気分も良くなって、部屋の掃除に精を出し、
PCに向かいます。

 

この間、何度も台風の波状攻撃に悩まされたけど、
何とか北海道のとうもろこしは持ちこたえてくれて、
FB自慢のコーン缶詰「もろこし畑」3種も
予定量を製造することができました。
(北海道全体では相当な減収だったと思われます。)

順次到着してくる「もろこし畑」。

写真は9月27日、
ホールカーネルが3600ケース到着した時の様子。
見あげる社員が小さく見える。
二日間のうちにこの大型トレーラーが3台入って来て、
さらにクリーム・タイプに裏ごしタイプと、入荷が続きます。

無事に一年ぶんが確保できたと安堵するのも束の間、
そうなれば当然支払いが追っかけてくるワケで、
これから数ヵ月はキャッシュフローとの睨めっことなります。
いや、一年中そんなもんか。。。
楽天家に生まれたことに感謝しつつ、それでも時に
悪夢を見て飛び起きる夜もあるんです。
「寅さんはイイよな!」というタコ社長のセリフも
出そうになったりするのです、誰に言うでもなく。。。

 

さて、前回の記事で、
酪農王国21周年の感謝祭にて
「目玉になればと出店を手配していたものがあった」
と書きました。
「フルーツバスケットでの新たな取り組みとなる一品」とも。
ようやく販売計画も立ってきたので、
ここで紹介させていただきます。

それは、「伊豆の鹿肉」なんです。

伊豆市が運営するシカとイノシシ専用の加工処理施設
「イズシカ問屋」で加工された、野生のシカ肉。

検討を始めたのがほぼ1年前。
伊豆市役所に何度も足を運び、
伊豆市長と契約を結んだのが今年の6月。
その間に大地を守る会に提案し、試食してもらい、
細かい審査をパスして、
いよいよ11月に販売開始(お届けは12月)
というところまで漕ぎつけました。

ラベルはデザイン無視の、能書きだけ。
それだけ説明が必要だってことで・・・お金もないし。

でも、なんでフルーツバスケットが鹿肉を?
・・・そうですよね。当然の疑問です。
ここは大地を守る会での発売にあたって用意した手紙で、
経過説明に代えさせていただきます。

大地を守る会 会員の皆様

こんにちは。
いつもフルーツバスケットの製品をご愛用頂き、慎に有り難うございます。
伊豆半島の玄関口・函南(かんなみ)町に農産加工会社を立ち上げ、
早や31年になりました。日頃のご愛顧に改めて感謝申し上げます。

さて、フルーツバスケットではこの度、伊豆市と契約し、シカ肉の販売を
開始いたしました。
伊豆半島ではシカやイノシシによる被害が年々増加しており、伊豆市での
農作物の被害額は、特産品であるワサビだけで年間1億円に達するほどです。
捕獲以上に個体数が増え続け、適正規模の10倍以上の密度になっています。
農作物以外にも草や樹木(新芽や皮)まで食べつくす勢いで、
林床の草がなくなり、樹木の更新力や保水力の劣化とともに、
降水量の多い伊豆半島にあって土砂災害のリスクも増大しつつあります。

伊豆市では、全国でも稀な公営の加工処理施設を設け、
適正規模に抑える努力を続けていますが、
運営の安定化には肉の販路拡大が課題となっていました。

そこで少しでも地域への恩返しができればと、
販売に協力することとなったものです。

森の生態系バランスを取り戻すことが環境を守り、
農林業(=私たちの食と暮らし)を守ります。
ふだん使いにするには高価(=ブランド牛並み)ですが、

ヘルシー(高たんぱく・低脂肪・低コレステロール・鉄分豊富など)で、
自給率100%の “ 森の恵み ” です。しかも美味しい!のです。
たまには~ でけっこうです。食べていただけたなら嬉しいです。

いつか皆さまを伊豆の森にご案内したいと夢見ています。
まずは一度ご賞味のほど、お願い申し上げます。

 

解凍してカットした状態。

赤身で、柔らかく、
一般的に言われる臭みもなく、美味しく仕上がっています。
それは捕獲後すぐの放血と速やかな搬入・一次処理、
そしてしっかりと熟成させる技術によります。

たんに「美味しいジビエの提供」というだけでなく、
これを素材として、伊豆の森の様子や関わる人々の話など、
様々な情報もお伝えしていきたいと考えています。
それはたぶん、いまの日本の姿を伝えることにもなるような
気がしているのです。

大地を守る会での発売は11月5日から、
限定500パックの予約受付という形で始まります。
同時に「イズシカ」情報コーナーを
弊社のHP内に開設します。

たくさんのご意見やご批評など頂戴しながら、
地域課題への「取り組み」として発展させていきたい。
食の素材であると同時に「メディア」として、
このいのちを生かすことができれば、本望かと。。。

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