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関野吉晴さんとのひと時

2017/11/13
  • 雑記その他
関野吉晴さんとのひと時

このところ書けない日が続いた。
書くのは夜しかないけど、時間の問題ではなく、
いろんな雑念が錯綜してブログにたどり着けない。
「経営」というのは順調・不調に拘わらず、
常に葛藤と決断の日々なんだと、
身に染みる3年目の秋である。

それでも伝えたいことや、
記録しておきたいことは日々生まれる。
遅れてでも書き留めておきたいと思ってしまう。
そうしないと、だんだんと
寝付きも悪くなっていくのだ。タチ悪いね、この習慣。

いま11月12日(日)午後9時。
昨日から大阪に出張してきていて、
尼崎のホテルの一室。
ほろ酔いながら、PCに向かっている。
ちょっとでも挽回しておかないと、たぶん今夜、
最近続いている夢が最悪の展開になる予感がある。
ここのホテルの枕は柔らかそうだし・・・

で、溜まっている下書きを開く。
10月24日(火)の夜、からだ。

 

探検家・関野吉晴さんを招いての
映画「プージェー」上映会が
沼津・牛山精肉店サロンにて開かれた。

こんな感じの、ログハウス精肉店。

僕は自慢の酒「種蒔人」を持って参加。
山田和也監督&プロデューサーの本所稚佳江さんご夫妻も
来られていて、楽しい一夜になった。

お肉屋さんの店内スペースで上映会が始まる。
関野さんの挨拶から。

ご自身の旅の話。
旅の途中で出会ったモンゴル遊牧民の少女のこと。
彼女の衝撃の(カッコいい)ひと言から始まった交流。
まあ、見てください・・・
朴訥と語る関野ブシが前段にあると、
映画に入る気分も違ってくるね。

温かい交流の一方で、モンゴル経済の変化に翻弄されていく
遊牧民の暮らしが垣間見える。
そして切な過ぎる結末。
この映画を観るのは3回目だが、
今回、僕は初めて泣いた。

なんでなんだろう・・・
山田監督に聞いたら、
ストーリーや背景を理解することで
かえって感情移入してしまうことがある、と言われた。
なるほど。。。

 

上映後、ゲストのお三方に前に座ってもらって、
参加者との質疑というより対話の時間が持たれた。

モンゴルが資本主義経済に変わっていくなかで、
大地を離れ都市生活者に変わっていく遊牧民。
しかしやっぱりあの草原に帰りたいと願っている。
その思いを受けとめて関野さんたちは、
映画を撮って終わりじゃなく、
その後も交流と支援を続けるのである。

物語を撮った映画ではなく、
物語の過程でひとつの映画が生まれた、みたいに
探検家の旅はまだ途上にあって、その道中に
僕らは今立ち会っている。
これこそが『プージェー』の生命力なんだと思った。

 

上映会終了後、
今度は牛山店長直々の肉料理が用意され、
懇親会の席となる。

牛山さんとの肉談義では世界を旅した顔になり、
参加者との健康談義では医者の言葉で語り、
でも自然体で食べまくる関野さんは、野生児だった。

牛山精肉店自慢のローストビーフに、
とっておきの刺身まで登場する。

命を食らうことで生きられる(食わないと生きられない)
のは不条理な話ではなく、生命の必然である。
しかし動物であれ植物であれ、他の生を自らの身体に取り込む
ことによって命が引き継がれるという真理を、
文明人は忘れがちになる。
しかしだからと言ってあまり大上段に構えず、
仲間と一緒に感謝の祈りを捧げ(あるいは秘め)
「食べる」を楽しむ、大事なことは忘れずに。。。
そんなふうにグレートジャーニー・関野吉晴の
自然体から教えられる。

実は昨年の11月、大地を守る会代表の藤田さんが
関野さんと対談 するというので、
「対談の前にぜひこれを」と、お貸しした本があった。

すみません。明日もあるので今日はここまで。
尼崎から、おやすみなさい。

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