『おだやかな革命』完成と、彌右衛門の涙

公開日: : 最終更新日:2017/10/04 脱原発・自然エネルギー

政局がすごいことになってますね。
わたくし的には、とにもかくにも現政権の驕りと高ぶりには
厳しく鉄槌を下す必要がある、という見解です。
加えて、北朝鮮問題と憲法改正は別ものであること。
多少の混乱があっても、民主主義を成長させたいと願うものです。

 

ま、政治の話はここでは控えるとして、
3月末に紹介させていただいた
渡辺智史監督のドキュメンタリー映画『おだやかな革命』が、
ついに完成した。

 

そこで昨日(10月1日)、劇場公開に先立って、
渡辺監督が主宰する「いでは堂」と大地を守る会の共催で
試写会とトークイベントが開かれたので、顔を出した。

場所は新橋の「TCC試写室」。
定員50人弱の小さなレンタル試写室だった。
トーク・ゲストは、大和川酒造店会長&会津電力社長
&全国ご当地エネルギー協会代表理事、佐藤彌右衛門さん。
とくれば、行くしかない。

上映に先立って、
渡辺監督の挨拶がある。

“在来作物のタネを守る” をテーマにした前作
『よみがえりのレシピ』から5年。
およそ3年半にわたる各地の取材を経て完成させた。

きっかけは2014年1月に福島で開催された
コミュニティ・パワー国際会議2014 in 福島
に参加したことから。
そこで彌右衛門さんたちが始めていた会津電力の取り組みを知り、
自然エネルギーをテーマにした映画の構想を描いた。

ちなみに、国際会議には僕も参加していて、
3日目のセッションでちょこっと喋ったのだが、
渡辺監督の存在には気がつかず、話できなかった。
とにかく熱い会議だった。
3年前の会議ではあるけど、
民俗学者・赤坂憲雄さんがまとめた「福島コミュニティパワー宣言」
が出色なので、上の会議名をクリックして、ぜひ読んでほしい。

福島はいま、始まりの土地になろうとしている。
いま、ここから歴史を変える。

その後監督は、ジャーナリストの高橋真樹さんとともに、
会津から飯館、岐阜県郡上市石徹白(いとしろ)、
山形県(仁賀保~遊佐)、岡山県西粟倉村と、
たった2人の撮影部隊で走り回ったのだ。
僕もドキュメンタリー映像作家は何人か知っているけど、
彼らの根性というか粘りは半端じゃないと思う。
とても真似できない。

有識者へのインタビュー含め、
撮影が終了したのが今年の5月。
3月にはクラウドファンディングでの支援呼びかけが始まって、
締め切りギリギリで目標額500万に到達した。
けっこうヒヤヒヤもんだったね。

 

映画では、各地で自然エネルギーに取り組む人々の姿が、
その土地での暮らしぶりも含めて淡々と描かれていて、
生活の中から変革が生まれていく(監督の言葉)、
まさに「おだやかな革命」にふさわしい出来だと思った。
感想をひと言でまとめるなら-

未来は、僕らの手でつくることができる

って感じだろうか。
ちなみに、ナレーションは女優の鶴田真由さんである。

 

上映後は、監督と彌右衛門さんのトークセッション。
そこで冒頭、映画の感想を求められた彌右衛門さん。
何と、感極まって声を詰まらせたのだった。

付き合って24年になるけど、
初めて見た “やえもんの涙” だった。

震災直後から、一升瓶に蔵の水を詰めては、
自ら運転して相馬まで何度も往復し、
「東電から福島を取り戻す!」と宣言するや、
会津電力から全国ご当地エネルギー協会の立ち上げ、
飯館電力の設立支援と、ひたすら突っ走ってきた。
この6年の思いが、この涙に凝縮されているようで、
涙腺の弱いエビは、もうもらい泣きである。

 

第2部は、場所を変えて懇親会。

スピーチで、撮影の裏話など披露する
高橋真樹さん。

この方とも、3.11後、あちこちで遭遇した。
これからもあちこちで会うんでしょうね。

最後に記念撮影して解散。

彌右衛門さんと一緒に会場を後にして、
向かったのは四谷のISEP(環境エネルギー政策研究所)事務所。
ここで飯田哲也さんと会って、また一杯。
「おだやかな革命、やりましょう!」
という気分になって、帰途についた。

 

なお映画の封切りは来年2月。
東中野・ポレポレ座から始まって、全国各地での上映活動に入ります。
たくさんのご協力を、私からもお願いします。

それからもうひとつ。
今回準備にあたった大地を守る会の若手諸君。
懇親会に大地のオリジナル酒「種蒔人」がないって、
どういうことよ。
大和川酒造と大地をつなげたこの酒を抱いて、
スピーチ(PR)できると思ってたのに。
大地らしいと言えばらしいけど、商売下手!です、まったく。。。

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