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「丹那牛乳交流会」も29年、もっと進化させたい。

2017/06/17
  • 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ
  • 大地を守る会
  • 生産者・産地情報
「丹那牛乳交流会」も29年、もっと進化させたい。

6月15日、株主総会終了。
(株)大地を守る会(以下「大地」)の100%子会社で、
役員(取締役)も「大地」の役員の方々に兼務してもらっているので、
いわば身内のようなものだけれど、
それでも一年の決算と重要議決事項を諮る場である。
滞りなく終了すれば、やっぱホッとする。
加えて代表取締役社長という役目を1期終え、
親会社の合併という時期に継続の信任を受けるのは、
それなりに緊張を伴うものでもあった。
激励を受け、2期目への決意を新たにした次第。

前週の10日には、「大地」のCSR総会もあった。
(株)大地を守る会主催としては最後のCSR総会だった。
参加者からは、今回もオイシックスとの合併に対する
不安というか懸念が提出された。
「大地」の社会的活動は今後どうなっていくのか。
理念や方針は変わらず運営されるのか。。。
それは “ 私の「大地を守る会」” が消えることへの
口惜しさとしても、伝わってくる。

長く「大地」を愛し続けてくれた方々の複雑な思いや不安は、
フタを開けるまで、いや合併してもしばらくは続くだろう。
答えは、総会のように社長の藤田さんが出すんじゃない。
すべての職員の行動によって示さなければならないものだ。
頑張るしかないぞ、「大地」諸君。

総会後に、懐かしい会員さんから声をかけられた。
30年以上も前、僕がまだ共同購入の配送員時代に
担当したステーション(共同購入グループの名称)のメンバーだった方だ。

あの頃のね、あなたたちが一生懸命書いてた、壁新聞みたいな
手書きのニュースが、今も捨てられないのよ・・・

思わず、泣きそうになってしまった。
裏切るわけにはいかない、ゼッタイに。
子会社であっても、やれることを果たしていかねば、と思う。

 

さて、ブログ更新もままならない総会月間だけど、
この報告は上げておく必要がある。
6月3日(土)に開催された「丹那牛乳交流会」。

主催は「丹那牛乳」(函南東部農協)さんだが、
ずっと「大地」と一緒につくってきた歴史あるイベントである。
第1回は1989年までさかのぼる。
ちなみに両社が提携して「大地低温殺菌牛乳」を開発したのが1982年。
LL(ロングライフ)ミルクが市場を奪おうとしていた中で、
「ホンモノの牛乳を飲もう!」と呼びかけて実現させた。
「大地」の歴史にとって、
大きなエポック・メーキングとも言える力仕事だった。

午前11時、開会。
首都圏各地から函南町丹那まで、
大地を守る会の会員約30名が集まってくれた。

挨拶する片野敏和組合長。
低温殺菌牛乳開発の時は、お父さんが組合長だった。
すでに立派な息子さんが酪農を継いで、
今年の秋にはお爺ちゃんになる予定だ。

低温殺菌向けの牛乳を生産するのが低温殺菌部会。
部会の生産者を紹介する川口正文専務。

川口さんも低温殺菌牛乳開発から
20年前の酪農王国建設まで、
ともにたたかってきた同志である。

次は大地を守る会の新人スタッフたち。

昨年春以降の中途採用含め11名。
前日から丹那に入り、丹那牛乳から酪農王国オラッチェ、
そしてフルーツバスケットまで研修を受けてもらった。
その二日目プログラムが、
このイベントでのコンシェルジュ研修。
誰かについてじゃなく、ぶっつけ本番の役割分担。
対応力も求められる。

紙芝居コーナー。
牛さんの体について。
かなり真面目な紙芝居で、恥ずかしながら
新しい発見もあった。

バーベキューを楽しむひと時。

牛肉は岩手・山形村の短角牛。
野菜は地元産。
丹那にも無農薬野菜はあるんですよ。
(地元販売中心なので有機認証を取る人はいないけど。)
ビールはもちろん「風の谷ビール」。
何を隠そう、日本初の有機認証ビールです。

お腹を満たした後は、3つの輪に分かれて
車座トーク。

生産者の日常の話から、貿易問題や
遺伝子組み換え作物(ここでは飼料)への疑問まで、
話題は多岐にわたっていたが、
後継者たちはけっこう喋ってくれる。
侮(あなど)ってはいけない。
「継ぐ」と決めた彼らは、海外も見てきているのだ。

緑色の帽子をかぶっている若者が、
次世代リーダーの片野恵介くん。
その左の青いキャップが妻の真依子さん。
東京出身で酪農家に嫁いで不安もあったと思うが、
まあまあイイ感じでやれているみたい。
真依子さんはいずれこの地での女性リーダーになると、
僕は期待している。

今年は参加者が少なく、
生産者も少しがっかりしたようだったが、
そのぶん親密なコミュニケーションができたように思う。
とは言え、プログラムがマンネリになってしまっている
ようにも思えるので、そこは要反省だ。

低温殺菌の製造プラントから牛舎まで
見学して散会となる。

来年はもっと工夫しよう。
ここ(丹那)にはもっとたくさんの魅力がある。
オラッチェで開園したばかりの
無農薬ハーブ園も、花盛りじゃないか。

歴史だけじゃない。
進化する産地を見せつけよう。

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