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丹那のハロウィン、これぞ本モノの食育だろう

2016/11/01
  • かんなみ百景
  • 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ
丹那のハロウィン、これぞ本モノの食育だろう

昨日の渋谷は魔女やゾンビらのお祭り騒ぎで
スゴかったらしい。
しかしこちら丹那のハロウィンは、
多国籍なドンチャン騒ぎで終わるものではない。
ひと味もふた味も違って、
ストーリーのある立派な食育イベントに仕上がっていた。
では昨日の続きを-

10月30日(日)午後3時の長光寺。

境内に佇む六地蔵。
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赤子を抱く慈母観音。
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そんな仏様の祈りの眼差しをモノともせず、
餓鬼道に堕ちた妖怪たちが賑やかに集結した。
お面や衣装は、一週間前にお寺に集まってつくったものだ。

各地のお地蔵さんを巡っては音楽祭を開いているという
「地蔵音楽団」の、ちょっとヒップな音楽に合わせ、
勇ましく雄叫びを上げて、いざ出陣。

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あとは、、、ついて行きましょうか。

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さすが酪農の郷、牛乳の妖怪も「見参つかまつる」か。

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しょじょじ(正確には証城寺:しょうじょうじ)の狸囃子
を合唱しながら、妖怪は進む。

しょ、しょ、しょうじょうじ、しょうじょうじの庭は
つ つ 月夜だ 皆出て 来い来い来い
おいらの友だちゃ ぽんぽこぽんのぽん

負けるな 負けるな 和尚さんに負けるな
来い 来い 来い 来い 来い 来い
皆出て 来い来い来い

野口雨情(作詩)、中山晋平(作曲)先生も、
きっと笑い涙を流して喜んでくれたに違いない。
これぞニッポンのフォークロアだね。

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田んぼ道を通れば、田んぼはいいな ♪
と即興曲も飛び出す。
けっこう一次産業を大事にする妖怪たちだった。

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1km ほどの道のりをパレードして、
酪農王国オラッチェに乗り込む。

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冷たい風にもめげず子供たちは、いや基い、
妖怪たちはよく歩いた。
ゴールとなったオラッチェのステージで記念撮影。

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その後、妖怪たちはオラッチェ・レストランに入り、
施食(せじき)の法要を受ける。

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柿沼和尚による読経が始まる。
お経の意味は分からないけど、東北大震災で亡くなった
魂への鎮魂の言葉も聞かれた。

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神妙に聞く礼儀正しい子ども・・いや基い、妖怪たち。

ふと見れば、木魚はウルトラマンだ。
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お坊さんにポクポク叩かれ続けるウルトラマン。
彼とても仏の掌にあったのか・・・

「はい、みんな、口を開けて・・そのまま。
  菩薩さまがお菓子を入れてあげるからね」

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お菓子の名前にも意味があったようだが、
記憶できなかった。
餓鬼は欲望につられ、口を開ける。
そのお菓子を口に入れたところで、
妖怪たちは和尚さんの手の内に・・てことか。

法要が終わると、食事の儀式。

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ご飯と、出汁をとってない豚汁、
そして沢庵が並べられた。
すべて地元で収穫されたものである。

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禅における作法と、
食の意味を説く柿沼忍昭お尚。

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指につけた一滴の汁と、7粒のご飯を
今も地球のどこかで飢えている人たちのために捧げ、
祈りましょう。

私たちの体は、食べ物でできている。
食べものも、もとは生命ある生き物である。
感謝して、もし食べきれなかったら、
いいんだよ、ここにいるアヒルたちに上げよう。
一粒も無駄にしない。
これを「エコ」と言います。

禅の「五観の偈(げ)」を読み上げ、
「いただきます」。
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いつの間にか、妖怪ではなく
「良い子」なった子供たち。
ほんと、みんな行儀良く食べている。

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ご馳走さまの時には、
「願わくはこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、
  我らと衆生と、皆ともに仏道を成ぜんことを
  (すべての人々に幸せが行き渡るように)。」
と祈る。

施食の完了。
いつの間にか妖怪は消えている。

菩薩アーティスト「TETTA(テッタ)」の
美女様たちも、お疲れ様でした。
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函南町丹那地区オリジナル「ハロウィン」の完成です!
いかがでしたでしょうか。
☆3つ、いただけますでしょうか。

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