富士初冠雪の怪、丹那は妖怪ランドに

公開日: : 最終更新日:2016/11/03 かんなみ百景, 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ, 雑記その他

今朝、出勤前にアパートの玄関から眺めた富士山。
ちょっと薄いけど、久しぶりに全景が見えた朝。
雪が積もり始めている。

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10月26日、富士の初冠雪が正式に発表された。
しかし・・・
我が輩はこの「初」に強く疑問を呈したいと思うのである。

10月26日の「初冠雪」は、1956年(60年前)と並んで
最も遅い記録だという。
しかしこの冠雪記録は、
甲府地方気象台からの目視確認によることになっている。
つまり、もし26日に甲府が曇っていて富士山頂が見れなかったら、
記録は塗り替えられていたかもしれない、
というのだから驚きである。

なんかおかしくないか。。。振り返れば、
10月19日には民間気象会社が「富士初冠雪」を発表している。
さらに9月25日には、富士吉田市が「初雪化粧宣言」をしたのだが、
ともに甲府気象台からは悪天候のため確認できなかったという。
函南でも、26日より前に、雪を被った富士を僕らは見ている。
これでイイのか・・・バカボンのパパは怒るぞ。

調べてみると、こんなことが起きている。
2002年に三島測候所が閉鎖。
2003年に河口湖測候所が閉鎖。
2004年には、山頂での有人観測が終了している。
以来、甲府気象台での目視確認によって
「富士初冠雪」の日が決まることになった。

立て続けに測候所が閉鎖されたのは、
国交省の予算が削られたことによるらしい。

2016年は、60年ぶりに最も遅い初冠雪の年となった・・
これが正式記録となる。

富士初冠雪の平年日は9月30日。
なので「近年、温暖化の影響で遅れつつある」
と平気で解説されたりするが、
かなり怪しい根拠と言わざるを得ない。

正確な気象事実をもとに、
目視による雲の動きや形、その後の天候変化などが
記録として積み上がっていってこそ、
統計の信頼性が守られるはずだ。
気象データは防災対策や暮らし、農作業から経済行為まで、
いろんな形で活用されるものである。
「日本の観測網が崩壊しつつある」
と警鐘を鳴らす専門家もいる。
金がないなら民間とも連携するなどして、
正確な観測体制を維持してほしいと、強く願うものである。

 

さてさて、そんな公の怪しさに怒ったわけではないが、
昨日、ここ丹那に “あやしい” を2つ足した「妖怪たち」が集結した。
場所は丹那盆地を眼下に眺む、曹洞宗渓月山「長光寺」。

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慶長年間(1596~1614、秀吉末期から大坂冬の陣、まさに真田丸の時代)
に開創された、400年の歴史を誇る古刹である。

%e9%95%b7%e5%85%89%e5%af%ba(HPから拝借)

この長光寺、ただの寺ではない。
会員が自主的に活用できるフリースペース「寺子屋虹庵」を開いたり、
「長光寺アートラボ」と称して、
伝統行事に現代的なアート視点を盛り込んだイベントを企画したりしている。
住職の柿沼忍昭師は何を隠そう、
芸術家も集まってくる「禅アーティスト」なのである。

境内や墓地周辺には、現代書の巨匠による書碑がいくつも建立されている。
これだけでも見る価値がある。

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本堂の前に置かれた石。

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この境内に丹那の妖怪たちが集まって、
午後から歌ったり踊ったり、何やらやかましい。

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「長光寺アートラボ」が企画した、
和製ハロウィン「百鬼夜行」に「施食(せじき)」という仏教行事を
取り込んだオリジナル企画-『怪怪施食(かいかいせじき)』
が始まっていた。

午後3時。
長光寺から酪農王国オラッチェまで、いよいよ妖怪パレードの出発。

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続きは明日。

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