オーガニック・エコを日本のライフスタイルに

公開日: : 最終更新日:2016/07/29 食・農業・環境

昨日は山口県から秋川牧園直販部の加藤玲子さんが
わざわざ訪ねて来てくださった。
秋川牧園さんの直販店舗で何品か当社製品を扱っていただいている。
ただ僕はご挨拶だけでお話できず、失礼してしまった。
加藤さん、申し訳ありませんでした。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

さて、話が前後してしまったけど、
7月16日(土)、東京・市ヶ谷の法政大学で開かれたシンポジウムに参加したので、
レポートしておきたい。

これは「オーガニック・エコ  農と食のネットワーク」(略称:NOAF)
という団体(任意団体)が設立された記念のシンポジウムで、
「オーガニック・エコを日本のライフスタイルに
  ~作るのもを変え、作り方を変え、売り方を変え、生き方を変える~」
とのタイトルで開催された。
オーガニック(有機農業)の新しい潮流を作ろうという動きである。

20160716オーガニック・シンポ①

基調講演は、NOAF代表幹事を務めることになった
法政大学経営大学院教授の小川孔輔さん。
こんな話だった。

NOAF(ノーフ)は、
オーガニック農産物の生産を拡大し、
オーガニック関連市場の発展を促すために、
作る人・売る人・食べる人・伝える人・・・様々な個人・組織を
ゆるやかにつなげるプラットフォーム(場)として立ち上がった。
しかも産・官・学の連携で進める日本初のオーガニック団体である。
官とは農林水産省、学は法政大学(地域研究センター)を指す。

有機農業はこれまで、草創期から成長期までの第1世代と、
市場に進出してから2006年の有機農業推進法成立までの
第2世代によって牽引されてきた(小川教授の時代分析による)。
しかし、有機農業推進法ができて10年経っても、
いまだ市場規模は1300億円程度、有機農地の割合は0.25%に
留まってしまっている。
欧米でオーガニック市場が成長しているのに比較して、
日本は伸びていない。
日本はオーガニックにおいても世界から引き離されていっている。

この状況を打破するには、
ベテラン(第1世代)の知恵と、中堅(第2世代)の底力と、
若手の発想を結集させて、オール・ジャパンで取り組む必要がある。

場は法政大学が提供する。
事務局は若手(次代の農と食を創る会)と農水省生産局が担当する。
活動は企画ごとにプロジェクト形式で進める。
まとめるのは幹事だが、企画を提案し活動を担うのは皆さんである。

すでに動き出しているプロジェクトがある。
今年11月には、東京国際フォーラム(有楽町)を借りて
「オーガニックライフスタイルEXPO」を開催する。
いま注目のスーパー「福島屋」会長・福島徹さんが手がける
食のネットワーク構想。
そして2020年の東京オリンピック&パラリンピック(以下、オリパラ)
に向けてのオーガニックな食材調達戦略会議、など。

他にも様々な企業協賛企画や補助金事業、調査研究などの
プロジェクトが立ち上がろうとしている。
これまでの経験と知を結集させて、オーガニックを
日本のライフスタイルのスタンダードに育てていきたい。

 

NOAF代表に小川孔輔さん、副代表幹事に福島徹さんと
カリスマ・シェフの奥田政行さん(㈱オールケッチァーノ代表)が選任され、
若手生産者らを中心とした幹事が紹介された。

20160716オーガニック・シンポ②

「次代の農と食を創る会」からのパネル報告もあった。
メンバーが交代しながらそれぞれの企画を発表するのだが、
第2世代としては、正直言って心許ない。
大丈夫かなあ、まあ頑張ってみて、って感じか。
創る会の代表、西辻一真さん(㈱マイファーム代表)のプレゼンは、
むしろそんな上から目線を逆手にとった語りではあったけど。
「僕ららしくゆるく、何となく10倍、が目標です」
「第1世代がまだ生きてるんですよね。生きてるうちに学べるものは学んで~」
もう、お手並み拝見といくしかない。

20160716オーガニック・シンポ③

ここでオリパラの食材調達について補足を。
オリパラで選手たちに提供される食材をオーガニックで、
というのは新奇の無茶な提案ではない。
この潮流はすでに4年前のロンドンでつくられ、
今回のリオへと引き継がれてきているものである。
オーガニック、持続可能な生産、フェアトレード、エコ(生態系保護)
といったキーワードで食材が選ばれているのだ。

東京オリパラにおいても、
今年じゅうに食材調達基準が作られる予定になっている。
内側からしっかり提案していかないと、
五輪組織委に指定された海外の企業に調達が委託される
といったことにもなりかねない。
知事の金の使い方で揉めているようでは、
かなりアブナイと言わざるを得ない。

そこで各自、各地でできることは、
事前キャンプ地に指定された市町村(および周辺自治体)で、
地元の食材と地域食文化をベースに、
できれば有機(無理なら特別栽培)や低温殺菌牛乳などで
“ 食のおもてなし ” を組み立てることだ。
オリンピックの感動は、東京だけで創られるのではない。
この国全体の質が問われるイベントなのである。

オリパラは、オーガニックの黒船である。
いや、黒船に仕立てよう。そんな発言も飛び出していた。
いずれにしても、ALL JAPAN で
オーガニックを前進させないとヤバい、ということである。
地域でできることを今から、のようです。

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