盆地が湖に変わる時節

公開日: : 最終更新日:2015/05/19 かんなみ百景, 日々日々フルーツバスケット

函南原生林の後編をアップしなきゃと思いつつ、
写真を撮り過ぎてピックアップできてません。
そこで話の途中ですが、
台風一過の臨時ニュースを。

一所懸命巣づくりに励んでいた完成前のツバメの巣が、
台風のせいで、なんと落下してしまった。
朝出社してみると、ツバメのツガイは
落ちて崩れた巣の上でぼんやりしていた様子だったが、
しかし昼にはふたたび、せっせと巣作りを再開していた。
人間のように何かを恨んだり諦めたりしないその様は、
ちょっと感動もんだった。

2015051303

頑張れ、と声をかけてみたが、
聞こえないフリして警戒している。

 

さて、今週はというと、
製造1課には地元・伊豆産のイチゴが断続的に入荷してきていて、
ジャム製造をはさみながら、イチゴの洗浄作業に追われている。
今年は春先の天候がよろしくなく、生産量も不安定になっていることが
入荷状況からうかがえる。
それでも優先的に出してくれる生産者は有り難いもので、
しっかりと使い切りたい。
洗浄後はそのまま冷凍保管、あるいはピューレにして各種の加工原料となる。

製造2課(ケーキ工房ムーラン・ナ・ヴァン)は、
人気のカタラーナ(フローズンプリンケーキ)に
ストロベリーヨーグルトのロールケーキ、
アプリコットパイ(あんずのシロップ漬けとアーモンドクリームを
生地に流し込んで焼き上げたパイ)の製造で忙しい。
そんな合い間に、今日は2件の見学を受ける。

2015051305

説明するパティシエ・前川大造(写真右)。
化学合成添加物を使わない手づくりのケーキ。
現場はシンプルなもので、説明も拍子抜けするくらい簡単。
でも土台のこだわり度は半端ではないすから、
とフォローを入れておく。

 

台風が去り、丹那盆地の田んぼには一斉に水が入った。
いよいよ田植えが始まる。

2015051304

田んぼの姿では、実はこの時期が一番好きだ。
いよいよ本圃での米作りが始まる、新学期のような気分。
水が張られ、代かきで水面が平らになって、
上から見ると、湖が出現したかのような風景になる。
ああ、日本は水の国だ、と実感するのである。
この膨大な水資源こそ、この国の宝である。
「宝」は「田から」が語源、という説もある(ちょっと怪しいが)。

フルーツバスケットの建屋の前の空き地に、
太陽光パネルの設置工事が始まっている。

2015051301

その向こうにあるのは牛舎。
牛とカラスに見守られながら工事が進められている。

2015051302

こっちに来てからも、すでに数カ所で設置された。
山の中の耕作放棄地などで突然発見したりして。
太陽光発電装置も問題がないワケではないが、
エネルギーというテーマを自分たちのものにするという意味で、
大いに結構だと思っている。
できればもっと多様な取り組みがあったほうがいい。
選択肢が増えれば、発想も議論も多様になり、
未来への可能性を広げることになる。
ここ風の谷のポテンシャルはこんなもんじゃないと思ってるし。

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