立夏の一日
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最終更新日:2015/05/11
雑記その他
今日は旧暦三月十八日、二四節気の立夏にあたる。
だいたい “ 春の穏やかな日 ” というのは意外と少ないもんで、
季節はこれから夏の勢力が増してくる。
春の風物詩で「これは守りたい」と思うひとつが、
燕の到来だ。
今年もオラッチェに戻ってきてくれた。
気を利かして傘が逆さまにぶら下げられている。
赤ちゃんが落っこちないように?
いえ、お客さんの頭にヘンなものが落ちないように、
ってことでしょう。
お客様はワガママな神様なのです。
僕自身、売る時と買う時では別人になったりします。
田んぼの害虫を食べてくれる渡り鳥。
軒下や玄関に巣をつくられた家は商売が繁盛する、
という言い伝えもある。
丹那で安心して子育てして、旅立ってほしい。
大事にしましょうね。
去年の6月に越してきてから、
まったく手つかずにしていた庭の一角で、
秋にばら撒いておいた種の花が咲いた。
マメ科の緑肥作物、ヘアリーベッチ。
アレロパシー作用で雑草抑制効果がある。
加えてミツバチが採蜜に集まってくるんじゃないかと期待した。
レンゲに代わる花として、遊びのつもりだったが、
いっぱい咲いてくれた。
この後どうする? の計画はまだ、なんもない。
本当は田んぼに蒔くといい緑肥なんだけど。
合わせて何という花だろう、このキク科の植物。
去年来た時にはいなかったと思うんだが、
なんか、ヘアリーベッチに負けず幅を広げている。
花と虫は共生する。
この多様なネットワークを守っておくことが、
生物ピラミッドの頂点に立つ種の基本的な見識だと思うのだが、
ヒトの倫理はどんどん退化していってる気がしてならない。
自らの種の寿命を縮めていってるにも拘らず。
GWの最終日。
ようやく重い腰を上げて、正面の庭の手入れに挑んだ。
イタドリが2m以上に伸びて、藪と化していた。
半日かけて開墾した。
イタドリは地下茎をしっかり伸ばしていて、
他の雑草も根が張っていて、なかなかに難儀したけど
なんとか取った。
出てくる石も多いこと。
庭なんかどうでもいいと思ってたけど、
仕事するうちにやる気が増してくる、畑にしたいと。
刈り取ったイタドリなどデカい奴ら。
枯らせてマルチにするか・・・
この別荘地の周囲の住民たちは、
刈った草木はゴミ袋に入れて出している。
ワタクシとしては、やはりもったいない。
土にうまく返していくようにしたい。
ここに今日、最初に植えたのは傾斜の植木の下にミョウガ。
さてこのあと、どうしようか。。
本音はミニチュア・アグロフォレストリーの姿に
してみたいんだけど。。。
しかし今日の作業で最も驚いたのが、
玄関の桜の木の根がしっかりと
庭全体と家の下まで張り巡らされていたことだ。
桜の木の下には死体ではなく、
恐るべき根が他を圧倒していた・・・
何本かの枝根は切らせてもらった。
この時期に切るのがいいのか迷ったけど。
ヒトの手が入ることによって多様性を豊かにさせる、
そんな空間が作れないだろうか。
細やかな遊びだけれども。
仕事を終えて顔を洗えば、
顔の何カ所が虫に刺され、腫れ始めていた。
生態系をかく乱した天敵としての報いだ。
これも楽しいたたかいではある。
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