『種蒔人』22年の見果てぬ夢

公開日: : 最終更新日:2015/03/09 米プロジェクト21, 脱原発・自然エネルギー

ザ!鉄腕!DASH』にアオサの写真を・・の話。

使ってくれるかなあ~ と今夜の番組を観ていたら、
出ましたね、ほんの数秒だけど。
「提供:大地を守る会」とクレジットも入っていた。
番組スタッフの方、有り難うございました。
そのシャッターチャンスは逃したけど、せっかくなので一枚。

DASH海岸

しかし、海藻で魚を釣るという展開は意外だったね。
いつか試してみたい。
田舎の、もう誰も入らなくなったあの磯場なら、どうだろう。。。

郷里を出てから釣りは長らくやってない。
こっち(関東)で覚えたダイビングは気楽にやれるものではなく、
続かなかった。
で、思い出す原点は、やっぱ素潜りだな。
手作りの稚拙な道具で遊んだ時代が懐かしい。
自然は厳しく、でも優しかった。
磯場は食い物(生き物)の宝庫だったから。
無駄な殺生もかなりした。。。
この番組を観ると、そんな郷愁に駆られてしまう。
なんかくすぐられるのだ、
退化した本能がまだ残ってるみたいで。
このあたりが番組長寿の秘訣なのかもしれない。

ま、そんな感傷は置いといて、
福島行の後半を終わらせなければ。

2月14日(土)、二本松東和から会津・喜多方に向かう。
しかしこれが難儀した。
東和では晴れていたのに、郡山まで来ると雪になっていた。
しかもその先の会津は吹雪のため磐越西線は止まっていて、
雪が舞う中、会津若松行き高速バスの乗車口に並び、
1時間待って、ようやくバスに乗れた。
こういう時は順番に整理券を渡すとかさあ、
やりようがあるんじゃないの、JR!
何も言わずじっと立ち続ける老夫婦に東北の凄味を感じながら、
僕はイライラと貧乏ゆすりなどしていたのだった。

東和を回ったので、「種蒔人」の搾り立ち会いは諦めていたけど、
結局、大和川酒造交流会に合流できたのは夕方6時を過ぎて、
もう酒宴が始まっていた。
くそッ! 楽しくやってるではないか・・て感じ。

20150214大和川②

今年も良い酒に仕上がったことが、空気で分かる。
しかも何と、社長の次男・鉄弥さん(下の写真右)が
杜氏になったと、いきなり聞かされた。

20150214大和川③

要するに、
社長の彌右衛門さんが自然エネルギー運動のほうに
魂入れこんじゃったもんで、
工場長兼杜氏であった弟の典明さんが社長になり、
杜氏を鉄弥さんに譲ったということらしい。
彌右衛門さんらしい潔さだ。
いいんじゃない、態勢はできてたようなもんだし。

上の写真の手前は、蔵人・板橋大くん。
夏の野菜セット「あいづ耕人会たべらんしょ」メンバーでもある。
自分そっくりの子供もスクスクと育っているようで、
しっかりしてきた。愛されキャラだね。

挨拶に立つ佐藤典明社長。

20150214大和川④

まだ照れがあるようだけど、お酒造りに関しては
篤い信頼を得ている。大丈夫でしょう。

山都町から、「たべらんしょ」の代表である
小川未明(みはる)さんも顔を見せてくれた。

20150214大和川⑤

「種蒔人」をきっかけに、人がつながっていく。
この22年はダテじゃない。
あの1993年の大冷害の年、
須賀川市・稲田稲作研究会の伊藤俊彦さんとこの蔵に乗り込んで
「俺たちの酒を造りたい」と
当時の佐藤芳伸専務(現:彌右衛門さん)に談判してから、
この物語は始まった。

最初につけた名前は『夢醸』(むじょう)。
みんなの夢を醸していこうと願った。
21世紀に入って、『種蒔人』と改称した。
どんなに苦しい時でも未来のために種を蒔き続ける、
そんな百姓の魂に学びながら、
僕らも一粒の種を蒔き続けよう、と。

今年も良い酒に仕上がった。
ひたすら感謝して飲み、酔いの遅れを取り戻す。

20150214大和川⑥

 

大震災や原発事故という苦難を経験した今、
僕はこの名前を付けたことを、改めて誇りに思う。

イベント自体は後輩たちがつつがなくやってくれて、
僕はただ嬉しく飲んで、偉そうに喋るだけ。

20150214大和川⑦

でも、夢はまだ終わってないんだ。
次代に向けての種も、もっと播かなければならない。

大地を守る会オリジナル純米酒『種蒔人』
に込めたメッセージは、
「この酒が飲まれるたびに、山が守られ、水が守られ、
田が守られ、人が育つ」。

2002年から、この酒一本につき100円を貯金する
「種蒔人基金」を創設した。
毎年、水源保全活動へのカンパなどに使いながらも、
基金財源は200万を超えた。
飲めば貯まる、そんなお酒が他にあるだろうか。
飲ん兵衛たちがシコシコと命がけで飲んで貯めてきた闘争資金。
たたかいはこれからだ。

20150214大和川➀

会長に退いた彌右衛門さんも、ヴィヴィッドに仕掛けている。
人物への好き嫌いを度外視して、
こんなイベントを地元に持ち込んだ。
3月11日に、喜多方で一番大きいホールを借りて
二人の元首相(細川護熙&小泉純一郎)を招いての講演会を
ぶち上げたのだ。

小泉氏講演会チラシA_ページ_1

まあ地元へのインパクトは大きかったようで、
予約はすぐに満杯になったと聞いている。

町の文化財保存に精を出した父を「道楽だ」と批判していた息子が、
今や歴代首相を呼ぶといった荒業を駆使して
「脱原発・脱東電」闘争の先頭に立っている。

いつのまにか、大地を守る会は「(株)会津電力」の株主である。
人をつなげる「種蒔人」は、ただの酒ではない。
静岡の子会社に移っても、僕はこのたたかいの責任を
果たさなければならないと思っている。

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